2013年のプロ野球界では、例年よりも多くのベテラン選手が現役を退いた。最後まで自分の持ち味を出し切る選手たち……その中でも一際大きな輝きを放ったのが、横浜DeNAベイスターズ所属の小池正晃選手だ。
10月8日に行なわれた引退試合で2本塁打と爆発し、引退が惜しくなるほどの活躍で現役生活を終えた小池選手だが、そこには横浜高校時代の絆と時代の変化があった。今回はそのことについて動画と共にご紹介したい。
・小池選手とは
1980年5月15日生まれの33歳。神奈川県横浜市出身で野球の名門・横浜高校から地元の横浜ベイスターズに入団。2008年に中日ドラゴンズに移籍し、そして昨季から古巣の横浜に戻ってプレーをしていた。
外野と内野をこなす起用さで犠打もこなし、時折見せるパンチ力のあるバッティングが持ち味。中日時代は落合監督からは勝負強さを買われ、代打として起用されると、ここぞという場面で結果を残した。
・驚きの引退試合
引退試合で7番・一塁で先発出場すると、4回に今季第1号となる勝ち越し本塁打を放った小池選手。6回には中前打、そして現役最終打席となった8回には、涙を流しながらボールをスタンドまで運び、猛打賞のオマケつきで有終の美を飾った。
・後藤選手の涙
そんな最後の勇姿をベンチで見ていた後藤武敏選手は号泣、ダイヤモンドを一周した小池選手をハグで迎えた。後藤選手は横浜高校の同期であり、卒業から歩んだ道は違えども、苦楽を共にした記憶で感極まるものがあったのだろう。
・松坂投手のツイート
そして海の向こうから同期である松坂投手は Twitter で「小池、お前はそういう奴だよ。ホームラン2発って…。」「小池はやっぱりそういうモノを持ってるよね」と感慨深いコメント。甲子園で春夏連覇を達成した絆の強さが感じ取れるぞ!
・小池選手の引退に対するネットユーザーの声
「小池お疲れ様!ありがとう!!」
「右の代打でまだ現役いけただろ」
「小池さん引退しなくていいじゃん」
「小池の引退試合…泣きそうだった。」
「小池の引退試合で泣いてた後藤武敏を観て、松坂の大復活を祈らずにはおれず。」
「松坂世代がもう引退とかそういう歳なんだっつう現実を受け止めきれない… 」
などなど。ありがとうやお疲れ様といったねぎらいの声や、引退を惜しむ声が多数。また、現役としてまだまだやれるといったものや、松坂世代の引退が信じられないというコメントも多く見られた。
ちなみに試合は7ー5で横浜DeNAが阪神に勝利。小池選手のプロ生活15年間の集大成をきれいに締めくくる結果となった。涙の引退の一方で松坂世代にひとつの曲がり角が訪れたことに対し、寂しさを感じずにはいられない。
参照元:YouTube、@matsu_dice
執筆:原田たかし
▼4回の勝ち越しホームラン
http://www.youtube.com/watch?v=Na-DXOqlNfo
▼最終打席は涙と共に時代を感じる
http://www.youtube.com/watch?v=Wm3cdgoLJXA
▼勝負強いバッティングが持ち味だった小池選手
http://www.youtube.com/watch?v=NkVC426hpC0
▼古巣の中日戦では谷繁選手から花束が贈呈された
http://www.youtube.com/watch?v=xtioTEwOE94
▼小池選手と松坂投手の高校時代
http://www.youtube.com/watch?v=XV0RJwchzys
▼松坂投手のツイート