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誰にでも別れの時はやってくる。それはプロ野球の世界でも同じだ。今年2013年は、ヤクルトの宮本慎也選手、中日の山﨑武司選手、広島の前田智徳選手……などなど多くのベテランたちが引退を表明。ひとつの時代が終わろうとしている。

今回はその中でも、もっとも多い声援を浴びるであろう阪神タイガース所属の桧山進次郎選手をピックアップ。代打の切り札として活躍してきた彼が愛され続けている理由を動画と共にご紹介したい。

・桧山進次郎選手とは

1969年7月1日生まれの44歳。京都府出身で野球の名門・平安高校から東洋大を経て、1991年にドラフト4位で阪神タイガースに入団した。引退を発表した今季までの22年を阪神一筋でプレーし、その年数は歴代1位でもある。

・暗黒時代と共に過ごした日々

桧山選手が阪神に入団した1991年は、阪神タイガースにとって「暗黒時代」ともいえる時期だった。1987年から2002年までをそう呼ぶことが多いのだが、その低迷した時期に桧山選手はチームの主軸としてプレーした。

今では「代打の神様」という代名詞が定着しているが、守備の本業はライト。熱狂的な阪神ファンが集うスタンドからもっとも近いポジションを守り、4番バッターを任された時期もあった。それだけに多くの声援もヤジも背負ってきた。

・阪神一筋の野球人生

2002年オフに行われた血の入れ替えにより、阪神は新時代に突入。03年、05年にはリーグ優勝を果たした。そんな中でも桧山選手は03年にサイクルヒットを放つなど、貴重な生え抜きとしてチームに貢献し続けた。

・代打の神様

2006年からは代打としての出場が多くなったが、ここ一番で見せる勝負強さは衰え知らず。積極的に初球から手を出し、そのための準備も怠ることはなかった。八木裕選手から「代打の神様」を受け継ぐ形で、その地位を確立していったのだ。

ここまで積み重ねてきた代打での成績は通算157安打、110打点(2013年9月30日まで)で球団記録であり、セ・リーグ歴代記録2位。22年というプロ野球人生で時代や形に流されず、野球に真摯に向き合ってきた姿がファンの心をつかんで離さない理由だろう。

・桧山選手の引退に対するネットユーザーの声

「時代を感じる……」
「桧山の引退試合いきます!」
「なんだかんだ言って桧山選手の引退はさみしい。」
「ほんま引退してほしくない。桧山選手辞めないで。」
「桧山の引退試合見に行けないことが発覚、、、 死にたい」
「どんだけ負けが続いても桧山の引退はもうすぐなんよなぁ…寂しいな」

などなど、桧山選手の引退がいまだに信じられないという声が多く見られた。また、最後までその勇姿を目に焼き付けるといったものや、応援歌が聞けなくなるのが寂しいというコメントも多数。他球団のファンからも桧山選手の引退は時代を感じるもので寂しいという声もあったぞ!

・引退試合は10月5日か

ちなみに引退試合は10月5日の本拠地甲子園での最終戦・巨人との試合の予定だ。試合後には引退セレモニーが行われる予定でもある。桧山選手の勝負を決定づける “一振り” が見れる試合展開を期待したいものだ。

参照元:YouTube桧山進次郎公式サイト
執筆:原田たかし

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