まだまだ暑い日差しが続く季節! こんなときは辛いモノとかサッパリしたモノを食べて、元気に過ごしたいものですなぁ!! レストランで食べるのもいいけれど、家でも美味しい料理を楽しみたい!
ということで、男子でもカンタンにできそうなレシピを探していたところ、めんつゆにヨーグルトをスプーン一杯、ビールにもヨーグルトをスプーン一杯と、ワンスプーンのヨーグルトを加えるだけでいつもの料理がさらにウマくなるというレシピを『ビヒダス』でおなじみの森永乳業がたくさん公開していた。
ムムッ! コレなら誰でも作れそうだが、もっと本格的なモノもせっかくだから見てみたいぞ! 「もっとステキな料理教えてくださいよー!」と森永乳業に聞いてみたら、なななななんとあの『美味しんぼ』にも登場したインド料理研究家のアロラさんを紹介してくれることになった! ありがとうございます。
・マジでアロラさんがいた
そして数日後、品川区にあるアロラさんの料理教室へ向かうと、確かに美味しんぼに出ていた、あのアロラさんの姿が! ていうか実在していたことだけで驚きなんですが(笑)。はたして山岡士郎もビックリのインド料理マスター、アロラさんのカレーはどれほど美味しいのだろうか!? さっそくレシピを教えてもらうことに。
・チキンカレーはシンプルながらも奥深い味
インドカレーというとスパイスを調合してササッと作るイメージがあるが、アロラさん秘伝のチキンカレーはスパイスを調合し鶏肉を煮込み、数日経ったものだった。そのほうがスパイスと具材の味がまとまり、より美味しくなるのだという。
食べてみると、シンプルながらも奥深いコク、そして複雑なスパイスの香味がブワワーッ! と広がる至高の味!! これは海原雄山も納得のウマさなんじゃないカナーッ!? 隠し味としてインド版豆板醤のような『ビンダルウペースト』を入れるのがコツだそうだ。
・ビリヤニはお客さん用の食事。さらに人によって添えられるものが違う
インド版炊き込みご飯のビリヤニは、あまり家庭で一般的に食べるものではなく、お客さんが来たときのおもてなし料理なのだそうだ。さらにお客さんによって添えるものが違い、接待などの場合はヨーグルトを使ったサラダの『ライタ』を、親しいお客さんの場合はヨーグルトをそのまま出すのだとか。
気になるお味は、ビリヤニをそのまま食べるとかなりスパイシー! 鶏肉の旨味とスパイスのガツンとした辛さが食欲を刺激する……が、ヨーグルトやライタをワンスプーンかけて食べると、またたく間にマイルドな味に早変わり! コレだけでいろいろな味を楽しめるなんて、アロラさんマジ神。ワンスプーンのヨーグルトを加えるだけでここまで美味しさが変化するなんて、こりゃスゴいすなぁ。
・食後のラッシーはサッパリ甘い
食後に飲んだヨーグルトドリンクのラッシーは、サッパリした甘さで美味。アロラさんいわく「健康にも良いし調味料にもなるので、インドの家庭にはヨーグルトは常備されているのよ」とのことだった。な、ナルホド! ヨーグルトって日本だとそのまま食べるイメージが強いけど、いろいろな食べ方があるんですなぁ。森永乳業さんが紹介してくれた意味もなんとなくわかったぞ!
また、今回いただいた料理のレシピをすべてアロラさんから教えていただくことができた! インドの食材で手に入りづらいものもあるが、代用品まで教えてくれたので、近所のスーパーでひととおり食材をそろえて、ぜひチャレンジしてみて欲しい! 残暑を美味しいインド料理で乗り切ろうぜッ!!
▼このチキンカレーは本日のために3日前から仕込んでおいてくれたそうだ。
▼美味しそうですなぁ
▼ライタはその場でスパイスの香りづけをする
▼良い香りだ!
▼ビリヤニを盛り付けるアロラさん
▼いただきます!
▼ヨーグルトをビリヤニにかけるとマイルドな味に早変わり
▼うまかった! 美味しんぼもあとで読みます!
【アロラ先生のインド料理レシピ】
■ラッシー
○材料 5~6人分
ヨーグルト 500CC
水 1・1/2カップ
砂糖 60g
カス 3~4滴
(エッセンス「Khus」)
・工程
①ボウルにヨーグルトを入れて滑らかになるまで泡だて器で混ぜる。
②水、砂糖、カスを加えてよく混ぜ、冷やしていただく。
※カスがない場合は、香りは全く異なるがバニラエッセンスを入れても良い。また、マンゴーをペーストにして加え混ぜ、マンゴーラッシーにしてもおいしい。
■ホウレン草のライタ
○材料 5~6人分
ホウレン草(葉のみ) 80g
ヨーグルト 500CC
ホームメイドクミンシード 小さじ1
塩 小さじ1/2
チョーク
・サラダ油 40CC
・マスタードシード 小さじ1
・クミンシード 小さじ1
・レッドペッパー 小さじ1/4
・工程
①ホウレン草は葉の部分だけを鍋にいれ、水を加えずに蓋をして蒸し煮にする。柔らかくなったら、水気を絞って粗みじん切りにする。
②ボウルに1、ヨーグルト、ホームメイドクミンシード、塩を入れて混ぜておく。
③チョークをつくる。ただし、マスタードシードをまず熱し、はじけはじめたらクミンシード、レッドペッパーの順に入れてつくる。
チョークの作り方
1) 小さめの鍋かフライパンにサラダ油、クミンシードを入れて弱火にかける
2) クミンの周りに小さい泡が立ちはじめたら、レッドペッパーの入れどき。
3) レッドペッパーを加えて焦がさないように鍋をまわして混ぜて熱する。
4) レッドペッパーが油全体になじんだら、スープに加えるタイミング。
④すぐに2のヨーグルトにかけ、ヨーグルトとチョークがなじむまでよく混ぜる。
■チキンビリヤニ
○材料 5~6人分
米 3カップ
玉ねぎ(1㎝のみじん切り) 200g
鶏骨つきぶつ切り肉 400g
※インドでは1羽丸ごとさばいて使うので、どの部位でもよい。
スパイスA
・ブラックペッパー(粒) 7粒
・クローブ 7粒
・ベイリーフ 3枚
・赤唐辛子 3本
スパイスB
・ターメリック 小さじ1/4~1/2
・レッドペッパー 小さじ1/2
サラダ油 40CC
マーガリン 30g
塩 小さじ1
水 適量
・工程
①米は洗ってざるに上げ、水気を切っておく。
②鍋にサラダ油、マーガリンを入れて熱し、玉ねぎ、スパイスAを加えてよく炒める。
※マーガリンはコクを出す目的。本来は油脂にギーを使う。
③玉ねぎが透き通ってきたら、鶏肉を加えて途中でひっくり返して焼き色がつくまでよく焼く。
④米を加えて底から返すように混ぜる
⑤ざっと混ざったらスパイスB、塩を加え、全体にスパイスがからまり、米につやが出るまで炒める。
⑥炊飯器に炒めた5を入れ、水を4カップの目盛りまで加える。10分おいてから炊く。
※鶏肉が入る分、水の量を多くする。10分おくのは、米にスパイスを混ぜた水を吸わせるため。
■チキンカレー
○材料 5~6人分
カレーベース
玉ねぎ 600g
トマト 250g
サラダ油 80CC
クミンシード(粒) 小さじ1/2
カレーベースの作り方
1)玉ねぎをみじん切りにする。
2)トマトは湯につけて皮をむき、きざんでおく。水煮の缶詰を使ってもよい。
3)厚手の鍋にサラダ油を熱し、クミンシードを入れてはじけ始めたら1)を加え、強火で10分間ほど炒める。
4)水気がなくなったら、火を弱くして、全体がこげ茶色になるまで炒め続ける。
5)こげ茶色になったら、2)のトマトを加えて、中火でさらに10分間炒める。
6)油気がにじみ出てきたら、火を止める。
骨付き鶏肉 400g
ターメリック(粉) 小さじ1/4
レッドペッパー(粉) 小さじ1
コリアンダー(粉) 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ3/4
塩 少々
水 5カップ
しょうがペースト 10g
にんにくペースト 6~8g
・工程
①適量の油を鍋に入れ、しょうが・にんにくを炒める
②鶏肉は大きなものなら関節で切り分けるか、ぶつ切りを使い、水洗いしておく。
③鍋にカレーベースを入れ、ターメリック、レッドペッパー、コリアンダーを加える。
④②の肉を入れ、塩と水を加える。
⑤強火にかけて、沸騰したら火を弱めて煮込む。
⑥約40分間経ったらガラムマサラを加える。
⑦さらに約15分間煮込む