コンビニエンスストアや飲食店内で店員が不適切な行為を行い、その写真をインターネット上で公開するケースが相次いでいる。利用者から衛生面の不安の声も寄せられ、商品の総入れ替えや閉店に追い込まれた店もある。
2013年8月初旬に、東海・関東地区で展開するステーキハウス『ブロンコビリー』の店舗でも店員が冷蔵庫に入り、その写真をインターネット上にアップ。批判が殺到し炎上状態となっていた。事態を重く見た同店は休業していたのだが、そのまま閉店することが明らかになった。さらに写真を投稿した店員に対し損害賠償請求も検討しているそうだ。
・2013年8月6日店員が不適切な写真を公開
今回、閉店が決まったのはステーキハウス『ブロンコビリー』足立梅島店だ。2013年8月6日に、アルバイト店員が店内の冷蔵庫に入った写真をSNSに投稿していたことが発覚。インターネット上では炎上状態となっていた。どこの飲食店かと話題になったが、写真に写っていた制服からすぐに同チェーンの店舗で撮影されたものだと特定された。
・店は即日休業
発覚した当日、ブロンコビリーは足立梅島店を一旦休業に。さらに、事態を重く見た同チェーンは8月6日付で「しばらくの間、当該店舗を休業とさせていただきます」と、事実上無期限の休業に入っていた。なお、店員から電話で謝罪があったというが、すでに解雇しているという。
・そのまま閉店へ「営業再開することは許されないと判断」
そして8月12日、同チェーンは臨時取締役会を経て足立梅島店を閉店することを発表した。発表によると、営業再開を目指していたそうだが、
『弊社の企業理念にある「おいしい料理と気持ちよいサービス、清潔で楽しい店づくりを通じて心地よいひとときを提供する」使命と、お取引先様等のご支援をいただきながらこの使命の実現に取り組み続けている全社・全従業員の努力に反した責任は重く、当該店舗がこのまま営業再開することは許されないと判断し、退店を決定いたしました。』(ブロンコビリー発表より引用)
と、閉店の理由を説明している。
・損害賠償請求を検討か
また、産経ニュースなどの報道によると、同チェーンは元店員に対し損害賠償請求も検討しているそうだ。閉店の決定、その理由、そして損害賠償請求の検討と、同チェーンの断固たる態度が垣間見える。
・1枚の悪ふざけ写真から失われたものは大きい
突然の閉店を残念に思う利用者もいるだろう。また、閉店によりアルバイト店員や社員の雇用や生活に影響を及ぼしているだろう。土地や物件の賃借契約にも何らかの影響があると見られる。また、見込まれていた利益、そして同チェーンに対する信用などと、失われたものは大きい。
数人の軽はずみな行為がこれだけの影響を及ぼしているのだ。SNSに奇抜な写真を投稿するのは楽しいかもしれないが、投稿には責任があることを肝に銘じなければならないだろう。このような事態が二度と起こらないことを願うばかりである。
参照元:ブロンコビリー 足立梅島店退店のお知らせ(PDFファイル)、産経ニュース