geldwant_top

現在、私(記者)はドイツのベルリンに滞在しているが、日本との文化の違いに受けるカルチャーショックはさまざまある。そのひとつが「お金を乞う人の積極的な態度」だ。

最近も、近所を散歩中にビックリする物に遭遇した。なにやら小さな木箱が2階から吊り下げられている。よく見ると、その箱には「旅行のためにお金が必要です!」と書かれてある。なんと「お小遣い募金箱」だったのだ。いくらなんでも積極的すぎるだろーーー!! ……と思いつつ、改めて欧米での経験を思い返すと、なんと多くの積極的な「お金を乞う人々」に出会ったことか。そうした例をまとめてご紹介したい。

・とにかく積極的な「お金を乞う人々」
欧米にいると、とにかく積極的な「お金を乞う人々」に出会う。先進国だろうが関係ない。とにかく多い。割と「普通の」格好をした女性にも、突然「ちょっとお金くれませんか?」と話しかけられたりすることもある。特にそうした「お金を乞う人々」に出会うことが多い場所は、駅、電車内、カフェ、人通りの多い目抜き通りだ。

・特に多いのは「駅・電車内・カフェ・大通り」
実際、私もドイツのカフェにいるとき、お金を求める人が突然中に入ってきて、席に座っている客ひとりひとりに話しかけるというシーンをしょっちゅう見かける。電車内や駅も多い。単に乗客に話しかけてお金を乞う人もいれば、楽器の演奏や歌などのパフォーマンスを披露した上で、お金を求める人も多い。

・一体どれくらいの人がお金を渡すのか?
ちなみに、こうした人々に対して、どれほどの人がお金を渡すのだろうか。これまで観察した印象だと「もらえる率は決して悪くはない」。意外かもしれないが、少なくない人がお金を渡すのだ。その背景はよく分からないが、キリスト教の精神に基づくものなのかもしれない。

そんなわけで、とにかく片っ端から多くの人に話しかければ、ある程度のお金はもらえそうだ。もちろん、話し方などアプローチ方法にもよる。歌や演奏などのパフォーマンスで他人を喜ばせられれば、もらえるお金も増える。サービス精神、ユニークさが営業の基本であるのは万国共通のようだ。

・お金を渡したくない時には堂々と断ろう
さて、初めて訪れた外国の都市で、見知らぬ人からお金を積極的に求められたとき、たじろいでしまう人も多いだろう。「断って、逆ギレされたらどうしよう」と不安になるかもしれない。だが、お金を渡したくなければ、無言で首をふったり、「すみません」と言って断ればOKだ。私自身、断った後もしつこく求められ続けたことはあっても、逆ギレされたことは一度もない。断りたければ、堂々と断ろう。

とにかく、欧米の「お金を乞う人々」の積極性はすごい。「必要なら求める!」「ユニークにアピールする!」この姿勢、見習いたいような、見習いたくないような……。

なお、冒頭に紹介した「お小遣い箱」。今日もまだ存在していたが、まだ中身は空っぽであった。持ち主はアピール方法を変えた方が良いかもしれない。

Report:佐藤 ゆき
Photo:Rocketnews24.

▼近所を散歩していたら目に入った、2階から吊り下げられている「謎の小箱」
geldwant02
▼小箱に接近! → 「休暇旅行のためにお金が必要です」と書かれてある!!
geldwant01
▼目抜き通りでは日々、様々なパフォーマーを見かけることができる
wantmoney03

wantmoney05
▼目抜き通りでよく見かける、楽器演奏者
wantmoney01
▼もくもくとジャグリングをする若者
wantmoney02
▼テラス席がにぎわう夏は特にストリートパフォーマーが増えるようだ
wantmoney04