夏は、食中毒に特に気をつけたい季節だ。そんななか、韓国で行われた調査で複数の飲食店で提供されている韓国冷麺やのり巻きから大腸菌が検出されていたことがわかったそうだ。外務省・在大韓民国日本大使館が注意を呼びかけている。
・韓国で冷麺やのり巻きから大腸菌とセレウス菌が検出
在韓国日本大使館によると、食品からの大腸菌の検出は韓国の食品医薬品安全処が2013年6月17日~7月3日にかけて行った調査によりわかったものだそうだ。冷麺・コングクス(豆乳麺)775件のうち47件から大腸菌が検出された。またのり巻き・すし822件のうち8件から大腸菌が、4件からセレウス菌が検出されたそうだ。
・大腸菌は糞便に存在する菌 / セレウス菌は食中毒菌の一種
大腸菌は人や動物の糞便に存在する菌で糞便による汚染の有無の指標とされている。人体の外から臓器に侵入した場合、感染症を引き起こすことがある。
セレウス菌は食中毒菌の一種で感染すると下痢や嘔吐を引き起こす。熱に強く加熱しても生き残り増殖する菌として知られている。
・菌が検出された飲食店は営業停止処分
大使館によると、食品から大腸菌やセレウス菌が検出された飲食店はすでに15日ないし1カ月の営業停止処分となっているそうだ。具体的な店名とメニュー名は在韓国日本大使館のホームページに記載されているので、これから韓国に行こうという人は念のためチェックをしておいてもいいかもしれない。
・大使館「死亡するケースもあるので注意を」
今回は飲食店で提供されている食品から菌が検出されたとのことだが、食中毒は家庭でも起こりうる。
大使館は「家庭での発生では症状が軽かったり、発症する人が1人や2人のことが多いことから風邪や寝冷えなどと思われがちで、食中毒とは気づかれず重症になったり、死亡する例もあります。」(在韓国日本大使館ホームページより引用)
とし、日ごろから注意するよう広く呼びかけている。
参照元: 大韓民国日本大使館
Photo:Rocketnews24.