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梅雨本番で湿気もマックス。毎日毎日、ジメジメだ。不愉快なこと極まりないが、こんな時に「デデーン!」と登場するのが忌まわしき黒い悪魔・ゴキブリである。今季まだ見ていないという人も、絶対に、絶対に油断してはならない。なぜならば……!!

あいつらは常日頃から、人間が「ギャッ!」と驚く衝撃的な登場シーンが演出できる “その瞬間” を、今か今かと狙っているからである。

・ヤツらには確実に意志がある
ゴキブリと一対一のタイマン勝負をした経験のある勇者ならばお分かりだと思うが、ヤツらには確実に意志がある。どんなタイミングで、どの位置に、どのような態度で登場したら人間がビビるのかを、完全・完璧に計算しているのだ。

・いろいろな登場のしかたをマスターしている
ある時は、壁。ある時は天井。ある時は「箱を開けたらコンニチハ」で、「窓の隙間から1列縦隊で次々と部屋に侵入」なんてのもある。頭だけをチラリと見せ、触覚をウネウネと動かすサスペンス劇場的な登場もあれば、足のみをチラ見せさせて存在感をアピったりもする。

・ヤツらは “狙って” 飛んでくる
なかでも最悪なのは「バタバタ」と史上最強に醜い飛び方をしながら顔面めがけて飛んでくる捨て身の登場。同じ経験をしている勇者が多数いることからも分かる通り、ヤツらは “狙って” 飛んでくるのだ。意志があるのだ。断言しよう。

・脳内で「デデーン!」という効果音
いずれにしても衝撃的。ヤツらの登場の仕方、そして演出は「うまい」という他ない。ヤツらが登場したその瞬間、あまりの衝撃に、なぜか脳内で「デデーン!」という効果音が鳴り響くのだ。まるでドラクエの戦闘シーンのごとく。

・ロケットニュース24編集部にゴキブリが出現
たとえば昨日。ロケットニュース24編集部にゴキブリが出現した。発見したのは私(筆者)である。ヤツは、私の机の1メートルほど横の床で待機していた。隠れるわけでもなく、堂々と。パソコンに向かう私と同じ方向を、ヤツも同じく向いていた。

・ゴキブリが私のモノマネをしていた
人間でたとえるならば、「ちょっと真似してみました」的な態度である。エアパソコンに向かい、ただじっと、壁側を向いているのだ。何か気配を感じる……。横に……。誰かいるのか……と横を見ると、ヤツも私の方を向いたのだ!

・動いた瞬間にバトルが始まる
お互い、数秒、見つめ合う。サムライとサムライが向き合ったような緊張感だ。どちらが最初に動くのか。動いた瞬間にバトルが始まる。よって、こちらも目が離せない。目を離したら最後、ヤツは一瞬で物陰に隠れるだろう。どうする、どうする……!!

・苦しみのバサロ
結論的に、私が先に動き、『ゴキジェットプロ』で瞬殺した。奴はひっくり返りつつも、まるで水泳の背泳ぎのごとく、気色悪い腹を丸見え全開状態にさせながら、バタバタとバサロ泳法のような感じで前進するも、そのうち死んだ。戦いは終わった。

・「これで勝ったと思うなよ」
ヤツらは登場シーンの衝撃もハンパないが、「死にシーン」も心得ている。最悪だ。実に最悪なのだ。衝撃的なまでに醜いのだ。美しい死に方をしたゴキブリなんて見たことがない。「これで勝ったと思うなよ……」と言い残し、後味悪く死んでいくのである。

・外で静かに死んでくれ
しかも「後始末」という、史上最強にやりたくない課題を残して死んでいくのだ。かんべんしてくれ。外で静かに死んでくれ。ちなみに当編集部のゴキブリは、佐藤記者がティッシュでつかんでゴミ箱に捨てた。できればトイレに流して欲しかった。

執筆:GO羽鳥

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