かつて絵を描くには紙と画材、そしてセンスが必要だった。しかし、現在はパソコンさえあれば特別なスキルがなくてもイラスト入りのプリントやポスターを作ることができる。
本当にパソコンさえあれば誰でも美しい作品を作ることができるのだろうか? プロのイラストレーターやデザイナーはもう必要ないのか? プロに頼むより自分でやっちゃった方が早いのか? その疑問に挑戦したイラスト集が海外サイトに発表された。
それはWordやパワーポイント内のイラスト「クリップアート」を使って映画のポスターを表現したというもの! この試みが面白いと話題になっている。
たとえば、ディズニー映画の『アラジン』。これは主人公・アラジンとジャスミン姫が魔法の絨毯に乗って空を飛び、横にはランプの精・ジーニーがいるという構図だ。これをクリップアートで描くと……何だこの強烈な違和感は! そこには魔法の絨毯もアラブ系の人物もお姫様もランプの精もいるのに1ミリも映画の雰囲気が出ていない!
『ロード・オブ・ザ・リング』にいたっては、確かにクリップアートからそれっぽい人物をチョイスしているのに画面が異様にガチャガチャしている。ポスターどころの騒ぎではない。まったくまとまりがない状態なのである。
ネットユーザーからは「これはヒドイ」、「やっぱりプロに任せないと」という声も多いが「味があって逆にいいかも!」という意見もあり賛否は両論だ。
うーむ……クリップアートでアートは成立してしまうのだろうか? あなたはどう思う?
参照元:Bloggokin(イタリア語)
▼こちらがそのイラスト集だ。まずは『アラジン』、左が映画ポスター、右がクリップアートで作ったポスターである
▼『ロード・オブ・ザ・リング』
▼『カールじいさんの空飛ぶ家』
▼『アベンジャーズ』
▼『スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス』
▼『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』
▼『ゴーストバスターズ』
▼『マダガスカル』