男がたしなむ嗜好的映像といえば、言うまでもなくAV(アダルトビデオ)だ。かつてはビデオやDVDでしか見ることができなかったAVだが、今では世界中のAVがネットで見られる時代。そんな海外産のAVには、モザイクのかかってない作品も……というかモザイクなんて逆にない。
モザイクありの国産AVは、日本独特の文化である。モザイクの奥を見たくもなるが、「見えないからこそ美しさ」もそこにはある。――だがしかし。「モザイクありの国産AV」の中には、“一瞬だけ無修正” になる作品が存在することをご存知だろうか?
・「裏ビデオ」でも「無修正動画」でもない
俗にいう違法的な「裏ビデオ」ではないし、ネットで配信されている無修正動画でもない。日本で普通に売っている、レンタルビデオのAVコーナーにも置いてある、いたって普通の合法的なAVだ。有名AV女優の作品も、決して例外ではない。
・一瞬だけモザイクをかけ忘れている
モザイクの入っているAVなのに、なぜ「一瞬だけ無修正」になってしまうのか。その答えは単純だ。ずばり、製作段階において「一瞬だけモザイクをかけ忘れている」ことがあるのである。一瞬。本当に一瞬。コマ送りすれば見つけることができるかもしれない。
・審査団体のチェックもスルーしてしまう
普通に再生してたら絶対に見落とす。一瞬。本当に一瞬。百戦錬磨のボクサーでさえも判断できない「一瞬」だ。よって、モザイクの濃さや質を確認する審査団体のチェックもスルーしてしまうのだ。ウソではない。私(筆者)は何本もソレを見てきた。
・私はAVの一瞬一瞬を見てきた
なぜ私がそんなことを知っているのか。あまり詳しくは書かないが、“仕事としてモザイクを入れていた時期” があるのである。よって、AV作品もコマ送りで死ぬほど見てきた。プロ用の周辺機器やソフトを使い、PC上でコマ送りしながら一瞬一瞬を見てきたのである。
・モザイクは「楽譜」みたいなものだ
それではなぜ、「一瞬だけ無修正」になるシーンが生まれてしまうのか。詳しい話は割愛するが、モザイクというものは音符の書き込まれた「楽譜」みたいなもので、映像に合わせてシーンごとに濃さや大きさを調整しながら入れていく。そのシーンの境目で “入れ忘れる” ことがあるのである。
・肉眼では確認できないレベルの “一瞬”
いや、決して入れ忘れているわけではない。単に「モザイク」と「モザイク」の間に、一瞬の間が開いてしまっただけのこと。本当は詰めなければならないが、ほんの一瞬、肉眼では確認できないレベルの “一瞬” に、モザイクの入っていない無修正タイムが生まれてしまうのだ。
・「シーンの境目」が狙い目
よって、もしも自分の持っているAV作品の中から「一瞬だけ無修正」になるシーンをコマ送りで探すとしたら、「シーンの境目」が狙い目だ。カメラアングルの境目とでも言おうか。とにかく「動き」のあるシーンに「一瞬だけ無修正」が存在する確率が高い。
・奇跡の一瞬を見つける方法
奇跡の一瞬を見つける方法はただひとつ。根気よくコマ送りするしか術はない。0コンマの単位で、一瞬一瞬を見ていくしか方法はない。1秒間に60枚の絵があるとしたら、1分間で3600回のコマ送り。10分間なら3万6000枚分のコマをチェックするのだ。その一瞬に、夢はある。
・もしも一本見つけたら芋づる式にチェックしろ
もしも運良く「一瞬だけ無修正」になるAVを見つけたら、同じ会社の他作品をチェックするのも良いだろう。なぜなら同じ人(モザイク師)がモザイクを入れていて、同じミスを犯している可能性があるからだ。それでは根気よく頑張って欲しい。グッドラック。
執筆:GO