皆さまからの色恋に関する素朴な疑問やお悩みに、恋愛コラムニストの菊池美佳子がお答えさせて頂きたく色恋相談室。第8回は、就活中の女子大生さんから寄せられたご相談です。

■就活中の女子大生さんからの相談(まりなさん)
「はじめまして。私は現在就活中の女子大生です。最近、意中の男性と2年越しに関係を持つことができたのですが、サークルの先輩だったこともあって、(帰り際)別れる時に「お疲れさまでした~!」と色気の無い別れ方をしてしまいました。

それだけでなく、今まで何人かの男性と関係を持たせていただきましたが、どうしても色気のある別れ方ができません。実はどの方ともあまり関係が続きません。それは別れ方が、色気がないからなのかなと悩んでいます。それ以外の場面では「色気のある動作をするよね」と良く言われるように(お世辞もあると思いますが)、一切色気がないわけでは無いと思うのです。どのような別れ方をすれば、男性に「またこの子と会いたい!」と思わせることが出来るのでしょうか。何か魅力的な別れ方があれば教えて下さい。お願いします。」

まりなさん、初めまして。コラムニストの菊池美佳子です。さて、二年前から想いを寄せていたサークルの先輩と、ようやく関係を持つに至ったとのこと。私たち女性も好きな人ができると、心だけでなく体も近付きたいと思うのはごく自然なことですから、その日はまりなさんにとって、きっと幸せの絶頂だったことと思います。

・難しいのは関係を持ったあと
難しいのは、関係を持った後ですよね。まりなさんはつい、「お疲れさまでしたー」と色気のない態度をとってしまったとのこと。「『お疲れ』って、スポーツじゃないんだから……」と指摘する人もいるかもしれませんが、私はまりなさんが、とても気遣いの出来る可愛らしい女性だと思いましたよ。サークル内の先輩・後輩である間柄の彼に、「エッチしたんだから責任とってもらうわよ!」とばかりに正式交際をほのめかすのは、お相手を困らせてしまうという気遣いがあったのでしょう。

・気遣いが「凶」
そのまりなさんの気遣いが、吉と出ることもあれば、凶と出ることもあります。吉と出る場合は、「重くない、気さくな女の子だ」という印象を与え、二回目以降のお誘いに繋がるのでしょう。しかし、まりなさんのこれまでの経験を振り返ってみると、「吉」と出たケースは無いようですね。今まで関係を持った何人かの男性とも、あまり長続きしなかったととこと。もしかすると、まりなさんの気遣いが「凶」と出ているかもしれません。

・気遣いがプレッシャーになることも
男性のなかには、気遣いされることでプレッシャーを感じてしまうタイプの人も存在します。私事で恐縮ですが、前に仕事が忙しい殿方と、少しの期間お付き合いをしていたことがありました。私は、本当は寂しい気持ちをガマンして、「忙しいのだから会えないのは仕方ないよ」、「プータローよりも、お仕事が忙しいのは良いことだよ」と、相手を気遣う素振りをみせてしまいましたが、私の「ワガママの一つも言わない態度」が「俺がガマンを強いているのか?」と、相手にプレッシャーを与えていたようです。

・プレッシャーが相手を逃がす?
まりなさんが好きになる男性のタイプも、「気遣いされることでプレッシャーを感じてしまう人が多いのではないでしょうか? 「いきなり正式交際をほのめかすような、重いオンナじゃないから安心してくださいね」というワガママの一つも言わない態度が、「ホントはちゃんと付き合いたいのに、俺を気遣ってサバサバ振舞っている」と解釈させているのかもしれません。気遣いされることでプレッシャーを感じるタイプの男性は、そのプレッシャーから逃げ出したくなるでしょう。

気遣いされることが苦手な人は、必要とされることを嬉しいと感じるタイプが多いです。まりなさんが今まで関係を持った何人かの男性たちも、「また会おうよ!」と言われるほうが、「女の子とエッチした醍醐味」を実感できてテンションが上がるのかもしれません。もちろん、「次はいつ会えるの?」、「寂しい思いをさせないでね!」など重すぎるのはNGですので、さじ加減にはお気を付けくださいね。

・「また会おうね」、「また遊ぼうね」
男性にとって、色気のないサバサバした関係性は、オトコ同士の友情で間に合っているのです。それよりも、「また会おうね」、「また遊ぼうね」などの女性らしい言葉を出すことによって、女の子と関係を持った醍醐味を実感し、継続的な関係性に発展すると思いますよ。特別な色気を演出せずとも、女性らしい言葉を出すことで、それが充分色気に繋がるでしょう。

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