2013年1月、中国の大手精肉業者「河南大用グループ」が病死した鶏を加工して中国国内のファストフード店に卸していたと報じられた。中国ではかつて「SARS」や「鳥インフルエンザ」が流行したこともあり、一時、ファストフード店が鶏肉商品の販売が自粛するなど騒ぎになった。
その河南大用が、日本マクドナルドにも鶏肉を卸していたことが判明。確かに日本マクドナルドは、チキンナゲットやチキンパティに中国産の鶏肉を使用していることを公表している。
このことについて、マクドナルドの商品にも「病死鶏」が流用されているのではないかと、不安視する声がインターネット上で高まっている。食の安全は守られているのだろうか? 気になるので電話で問い合わせてみた。以下はその要約である。
【日本マクドナルドの回答(要約)】
「(病死鶏を使った商品を)販売している事実はありません。中国の河南大用グループから供給を受けていることはおそらく間違いありませんが、メーカーから悪い品質の鶏肉が出たという調査報告はありません。店頭に並んでいる商品は安心してお召し上がりいただけます」
日本マクドナルドとしては、病死鶏問題の発端となった河南大用グループから提供は受けているが、「病死鶏」が混入している事実は確認されていないとのことである。したがって、これからも安心して利用できるものと思われる。
なお、河南大用グループは「養鶏の過程で鶏の病死を100パーセント防ぐことはできません。しかし、それらを加工して食品として流通させることはありえません」とコメントしている。中国当局の調査でも同社からは病死鶏流通の事実はないというが……。
マクドナルドは、小さな子どもからお年寄りまで親しまれるファストフード店のひとつだ。頻繁に利用するという人も多いはずである。日本マクドナルドには今後とも、原材料や商品の安全管理を徹底して頂きたいものだ。
photo:Rocketnews24.