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無料で友達とメールや通話ができちゃうアプリ「LINE」。2013年1月には世界中でユーザーが1億人を突破し、スマホでのコミュニケーションにはかかせないツールになっている。

ユーザーの心をつかんでいるサービスのひとつがスタンプだ。通常はお金を払って購入しなければならないスタンプだが、今、海外で「無料スタンププレゼント」をうたった詐欺が横行している。すでに20万人以上が被害に遭い個人情報を盗まれているそうだ。問題となっている詐欺の手口は以下のとおりである。

【無料スタンプ詐欺の手口】
・詐欺グループは、まず、Facebookにスタンププレゼントページを開設
・ドラえもんやハローキティなど人気スタンプを多数掲載し「“いいね!” を押しLINEのIDを書き込めば無料スタンププレゼント」と告知
・ユーザーにIDを書き込ませ、個人情報を収集。

この詐欺が横行したのは台湾だ。手口だけ見ると実にシンプル。だが、無料スタンプがほしいという気持ち、また「LINEのIDくらいなら」という気のゆるみにもつけこまれたのだろう。20万人以上が「いいね!」を押し、10万人以上が詐欺ページをシェアしているそうだ。Facebookを利用したことで容易に拡散したのだと考えられる。なお、同様の詐欺ページは確認されただけで50以上もあったという。

ネット詐欺に詳しい人物によると、LINEのIDは詐欺業者にとって今、最も入手困難な情報であるそうだ。それをFacebookに投稿させることで、Facebookアカウント、そしてそこに登録されている氏名、年齢、職業、居住地、連絡先などの情報をイモヅル式で獲得しているという。このような個人情報は名簿業者に売られ、迷惑メールや詐欺メールに利用される恐れがあるそうだ。

この無料スタンプ詐欺についてLINE Taiwanは「無料スタンププレゼントページ」はLINEとは一切無関係であり、不用意に個人情報をさらさないよう注意している。また誤ってIDをさらしてしまったユーザーには「知らない人からのメッセージがきた場合、“ブロック” もしくは “通報” してください」と呼び掛けている。

もちろん日本語版のLINEでもブロックや通報機能があるので万が一のために覚えておくといいだろう。

簡単な手口にも関わらず多くの人が騙されてしまった。今回は海外の話だが、日本でも起こらないとは限らない。LINEをはじめSNS利用時には、個人情報の取り扱いには十分注意したい。

(写真、文=沢井メグ
参照元:ET Today(中国語)、LINE公式ブログ

▼「友だち」以外からメッセージがくるとこのような画面が出る
怪しいと感じたらブロックや通報した方がいいだろう

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