2007年に「199ドルPC “Eee PC”」を発表し世界に衝撃を与えた台湾企業・『ASUS』。ネットブックの草分け的存在であり、同時に一般ユーザーに対し台湾の技術力を示した存在でもある。最近ではGoogleとタブレット「Nexus 7」を共同開発し話題となった。

確かな技術力を持っている同社だが、日本におけるブランド化には苦戦していたようだ。というのも社名の読み方がわかりにくいからだ。しかも台湾の同業者『acer(エイサー)』と日本語名が似ているため、日本のユーザーからなかなか覚えてもらえないという憂き目に遭っていた。

2010年、ASUS日本法人は正式名称は「アスース」であると発表。読み方論争は決着したかに思われたが……ここにきて同社から読み方を「エイスース」変更すると発表があった。ネットユーザーからは困惑の声が飛び出している。

報道によると、9月28日にASUSTeK Computer Inc.から「ASUS」の日本語での呼称を2012年10月1日よりこれまでの「アスース」から「エイスース」に変更するとの発表があったそうだ。全世界における読み方を統一し、それに伴い日本語読みも英語読みに近い表記が採用された模様である。

このニュースを見たネットユーザーは

「えっ」
「やっとアスースっていうのに慣れてきたのに」
「アスースってずっと呼んでたのに」
「アサスだと思ってた」
「アススだと思ってた」
「エイサスって読むんじゃなかったの?」
「アスースでもなくエーサスでもなくエイスースって(笑)」
「余計エイサーと混同しやすくなったわ」
「結局何なの?」
「もうどうでもいい……」

と困惑している。

またネットユーザーのコメントからは、同社が公式に発表していた「アスース」さえも浸透しきれていなかったのが透けて見える。ここにきての名称変更は、日本におけるブランド力強化を狙ってのことだろうか。今度こそ浸透すると良いのだが……。

ちなみにASUSの中国語名は『華碩(ファショウ)』だ。ライバル企業のacerは『宏碁(ホンチー)』であり1ミリも紛らわしくない。

参照元:Engadget