日本を代表するカレーショップ「Coco壱番屋」(以下、ココイチ)。手ごろな価格と豊富なメニューで、日本のカレー好きの胃袋を満たしている。実は海外でも評価が高く、アメリカをはじめ中国・タイ・シンガポールなどの国々に出店、韓国でも17店舗が展開しており、昼時になると行列ができるほどの人気だ。
その韓国のココイチでパスタが提供されているのだ。カレーショップのパスタとは一体どんな味がするのだろうか? 実際に食べてみたぞ。
韓国は日本ほどカレーが食文化として普及していない。記者(私)はソウル市内のとある飲食店で、カレーを食べたのだが、とてもおいしいと言える代物ではなかった。見た目は、学生時代の給食で食べたようなカレーに似ている。味は旨味がほとんど感じられず、ほんのりと辛味を感じるだけ。正直味がしないに等しかったのである。
そこで、日本と同じ質のカレーを提供しているのかが気になり、明洞(ミョンドン)のココイチに足を運んだ次第である。昼前の時間だったためか、お店は混み合っていない様子。なかに入ると、店員が元気な挨拶とともに席に案内してくれた。
メニューを見ると、日本のココイチにはないパスタとオムカレーがあるではないか! これは食べてみないわけにはいかない。ということでナポリタンパスタとオムカレーを食べてみることにした。
まずパスタなのだが、麺はややゆですぎている感じがいなめない。若干のびているという印象を受けた。またケチャップと塩味が薄かったので、率直に申し上げて味気ない。別添えでケチャップと塩を提供してもらいたいと思ったほどだ。
次にオムカレーなのだが、タマゴのふわっとした食感は申し分ない。日本のココイチにも「オムエッグカレー」というメニューがあるのだが、そのタマゴよりもずっととろっとした感触を楽しむことができた。できれば、日本でもオムカレーを提供して頂きたいと感じた。しかしカレーそのものの味は、深みがイマイチで食べていて物足りない。
とはいえ、食堂のカレーと比べると格段においしい。そこが評価されて、次々とお店を出店するにいたっているのではないだろうか。ちなみに記者がお店にいる間に続々と客が訪れ、アッという間に満席。さらに店前には行列ができるほどの盛況ぶり。昼時は近隣のサラリーマンやOL、学生が詰め掛けていた次第だ。
もしも韓国を訪れる予定のある方は、ココイチの人気ぶりをたしかめてみて頂きたい。日本の店舗でも見られないような行列に驚くはずである。
Photo:Rocketnews24
▼ 明洞のココイチ、店内は満席で店舗前のテーブルにも入店を待つ人の姿が
▼ メニューには日本と同じカレーも掲載されている。オーダーの方法は日本と同じ
▼ パスタとオムカレーは韓国オリジナルメニュー
▼ こちらがナポリタンパスタ
▼ 味は少し薄め
▼ そしてこちらがオムカレー
▼ カレーもやや控えめな味であった