イタリアには「Vedi Napoli e poi muori(ナポリを見てから死ね)」ということわざがある。つまり、ナポリを見ないで死ぬのは生きているかいがないと、ナポリの大変美しい景色を称えているのである。また、ピッツァやパスタが美味しい街としても有名だ。

その美しいはずのナポリが今、緊急事態だ。街中に異常に巨大化したゴキブリがあふれているというのである。

各国メディアが報じたところによると、体長7センチにもなる巨大ゴキブリ(以下G)の異常発生はもう1カ月以上続いているそうだ。当局はA型肝炎など伝染病の流行も懸念されるため、7月の時点で大規模消毒が実施されたようだが、いまだGの脅威は続いているらしい。

原因は、街中に散乱するゴミ、財政危機のため怠りがちだった下水道の清掃、そして続く炎天下とGの繁殖の好条件がそろったことだと見られている。天候は仕方ないとしても、不適切なゴミ処理等が原因だとすればこれは人災に近い。

ネットユーザーも映像を見ただけで

「いやああああああああ!!」
「ぎゃああああ!!」
「うわああああああああ」
「おええええ」
「地球の悲劇……」
「なんでこうなったの?」
「ナポリで干されたパスタ食べちゃった……」

とゾっとしている様子だ。現地の人のことを思うと同情を禁じえない。

ちなみに記者(私)は中国で、ベッドのマットの下にびっしりと鎮座するGの群れを見たことがある。そのとき使用した日本製のG対策グッズの効果はてきめんであった。他国の対策グッズには耐性がないのだろう。もしかしたら、ナポリを占拠中のGにも効果があるかもしれない。

このままでは、ナポリを見てから死ねどころか、ナポリがGにやられてしまいそうな勢いなのだが……一日も早く美しい町並みを取り戻してほしいものである。

参照元:Youtube pupia2