血液型での性格診断がさかんなのは日本だけだといいますね。欧米諸国では、自分の血液型を知らないという人も少なくないですし、そもそも血液型による性格診断には、なんの科学的根拠もないと言われています。それでも、なんとなく当たっているような気もしますし、飲み会やコンパなどの場においても、血液型トークで盛り上がることがありますよね。

先日、とある血液型診断を読んでいると、ある血液型の特徴として、「自分からは誘わないが、誘われると断らない」という記述がありました。これは、血液型という枠に限らずとも、こういったタイプの男性って、まれに見かけますよね。

彼らは男女間のデートだけでなく、たとえばオトコ同士で食事に行くときも、仲間内で飲み会を企画するときも、絶対に自分から誘うことはありません。そのため、「人付き合いが嫌いなのかな?」と勘繰ってしまいがちですが、こちらから誘うと光の速さでOKの返事が返ってくるので、イマイチつかみにくいタイプです。また、やたらヒマであることをアピールしてくる割には、「遊ぼう」というひと言は絶対に発しなかったりもします。いったいどういうつもりなのでしょうか? 

■かっこつけマン男子
「断られたらかっこ悪い」という理由で、誘うことを躊躇しているタイプです。先約や仕事で断ることもあるのですから、決してかっこ悪くはないと思うのですが、それすら納得できないのでしょう。このタイプの男性は、自分から誘えないという負い目が強いぶん、女性から誘われると、全力で応えようとします。ある意味、わかりやすいタイプですね。女性としては「男性から誘ってほしい」ものですが、その部分さえ譲歩できれば、このタイプの男性とは長続きするでしょう。何故なら、貴女と同様に、ほかの女性に対しても、自分からは誘っていない確率が高いからです。ほとんどの女性は、男性から誘われたがっています。「男性から誘ってほしい」という乙女心は封印し、自分から積極的に誘うことで一歩リードできます。

■優位に立ちたい男子
「誘ったほうが下・誘われたほうが上」という考えに基づいているのでしょう。飲み会やコンパの幹事のように、「誘った側 = 主催者」というイメージが強くなってしまうので、「誘ったからには相手を楽しませなければならない」という強迫観念に駆られているのかもしれません。女性に誘わせておけば、「誘われたから、会ってあげている」という図式が、彼の中では成り立つのです。そしていざ会うと、あれだけ「ヒマだ」と言っていたのに、急に「忙しい」アピールをしてくる男性もいます。「忙しいなか、会ってあげている」という意味合いでも優位に立ちたいのでしょうね。このタイプの男性は、嘘でもいいのでひたすらおだてましょう。「忙しいなか、私の誘いに応じてくれてありがとう」、「あなたと一緒にいるとすごく楽しい」というアピールが有効です。

■責任男子
どちらから誘おうと、いい大人なのですから、デート中に起こった出来事はすべて自己責任ですよね。というか普通のデートで、責任を追及されるような出来事って、滅多にないですよね。それにもかかわらず、このタイプの男性は、「万が一何かあった時の責任」を異常に気にします。たとえば、今の時期はゲリラ豪雨も珍しくないですが、「来週の金曜日と誘って、その日がゲリラ豪雨だったら、その日を指定した俺の責任になる」とか、「恵比寿に出来た新しいイタリアンに行こうと誘って、その店が激マズだったら、その店を提示した俺の責任になる」という思考回路です。こちらとしては、ゲリラ豪雨も不味いイタリアンも気にしないのですが、彼にとっては責任問題なのでしょう。このタイプの男性には、デートプランを女性から提案することで、だいぶ彼の心は落ち着くはずです。

いかがでしたか、「自分からは誘わないが、誘われると断らない男性」。「オトコらしくない!」や「ナニ様だよ!?」、「面倒くさいオトコめ!」とシャウトしたい気持ちはわかりますが、惚れた弱みと思い、女性側から誘うようにしましょう。待っているだけでは、彼らは一生誘ってきませんよ。

コラムニスト:菊池美佳子