小さな子どもは可愛いものだ。しかし、同じ「可愛い」でも彼らを性の対象と見る者もいる。いわゆる小児性愛者だ。何も知らない子どもを騙して欲望を満たすような者も少なからず存在する。
海外では女性警察官が12才女児になりすまし、おとり捜査を実施。3カ月の捜査の結果、なんと30人以上もの容疑者の一斉逮捕に成功したのだ。
ロリコン一掃作戦がとられたのは中東の国・イスラエルだ。2012年4月、イスラエル警察は児童ポルノ容疑で逮捕した人物を「専門家」として迎えこの作戦を実行した。
この専門家のアドバイスを受け、警察はインターネット上で “N” という名で架空の12才の女の子のプロフィールを作成。“N” 役には女性警官が選ばれたそうだ女性警官は女児として、ネット掲示板やチャットルームで複数の小児性愛者と接触した。
“N” を演じた警官は「とてもショックでした」と振り返る。「私は彼らに“まだ12才だ”ということ、そして“恥ずかしい”と伝えました。でも、そんなこと彼らはおかまいなしです。なんとか私に会おうと試みてきました。彼らは自然と性的な話もしてきました。本当におぞましく気持ち悪かったです」
接触はテキストだけでなく、音声チャットでもあったようだ。警察が公開したテープには“N”への「ああ、もう君に会いたくてたまらない。2人でどこかへ……静かな森にでも行こう」という声が収められている。また、自身のセックスの体位、もしくは行為そのものの写真を送ってきた人物もいたという。
この強烈なおとり捜査は3カ月に渡った。そして7月30日、イスラエル警察は容疑が固まった30名以上の逮捕に踏み切ったのである。逮捕者の年齢は20才~57才、職業は学生、公務員、警察OBもいたそうだ。
一斉逮捕は成功に終わったが、この30という数字は氷山の一角にすぎない。警察は「ネットは子どもにとって危険な場所です。子ども達がネットで何をやっているか、そして誰と接触しているのか……親はもっと子どもに関心を持つよう心からお願いしたい」と述べている。
参照元: Ynet News(英語)
illustration:Rocketnews24.