目の見えない視覚障害者の方を見て、自分の目が見えることのありがたさを感じたことはないだろうか? そして心のどこかで、「目が見えないとは、可哀想だな」と思ったことはないだろうか?

しかし目の見えないことが、本当に可哀想なのだろうか? そう思わせられる動画が現在ネット上で話題になっている。

「Best Things About Being Blind」という動画には、生まれた時から盲目であるTommy Edisonさんが登場し、目が見えないことの “素晴らしさ” を次から次へと語っていく。そこには、世間の偏見を覆す大きな発見が隠されており、多くの視聴者がEdisonさんの言葉に感銘を受けている。

【動画内でEdisonさんが話していること】
いつもみんなこう言います。「目が見えないなんて、最悪だな」「えっ!? 一体どうやって○○をするの?」「可哀想な人」

確かに、その通り! でも知ってました? 目が見えないことにも、いいことがたくさんあるんですよ。飛行機にはまず最初に乗れます。アミューズメントパークでは、VIP待遇を受けます。私が今まで会った女性は皆、100点満点中100点の女性です。私には飲酒のことや運転のことを心配する必要がありません。相手の年齢を見る必要がありません。

電車には半分の運賃で乗れます。多くの場合、私はタダで電車に乗ることすらできます。なぜなら駅員さんは私に乗車券の確認をしに来ないからです。彼らは私のそばを通る時、「目の見えない人はそっとしておこう。シー! 今日は彼をタダで乗せてあげよう」

私は障害者用駐車ステッカーを手に入れることができます。私は自分で芝刈りをする必要がありません。私の家の電気代は、あなたの家の電気代より低いです。よく考えてみて下さい。私は一日中、灯りを必要としないでしょ? 私は映画館で一度、3Dメガネのためのプラス3ドルを払わずに済みました。

私は学生時代、体育の授業を受けずに済みました。体育の授業は全く受けていません。これは最高でした! でも私の学校では、みんなスポーツチームに所属しなければいけなかったので、私は “日焼けチーム” にいました。

私はタダで電話番号案内サービスを利用することができます。私の家に来る請求書はみなさんの家より少ないです。そうでしょ? だって、自動車保険も自動車ローンも払っていないのですから。よって請求書も少ないのです。

目が見えないことの素晴らしさが、何なのかご存知ですか? 目が見えない人々には、人種というものがないのです。私は人を見た目から判断することができません。すべて相手の口から出る言葉、そして心のなかにあるものを見て、相手がどんな人なのかを判断します。それが、私の人を知る方法です。かなりイケてる方法です!

私の聴力はみなさんの聴力よりはるかに優れています。実際のところ、私の全ての感覚はみなさんの全ての感覚より優れています。いいえ、これは作り話ではありません。全て事実なのです。

道で時々、私にサンドイッチをくれる人がいます。たまにはお金もくれる人がいます。実に嬉しいことです。「あー、可哀想そうに。ほら、10ドルをあげるよ」。彼らは10ドルだと言っていました。そしてそれを持ってお店に行くと、店員さんから「9ドル貸しだからね」と言われるのです。

~終わり~

いかがだっただろうか? Edisonさんのこういった言葉を聞いていると、目が見えるがゆえに、自分たちはたくさんのものが見えなくなっているのではないかと感じさせられる。そしてEdisonさんが動画中に見せる素敵な笑顔を見ていると、考え方次第で、人生はいかようにも楽しいものになるということに気づかされる。

みなさんはEdisonさんに負けないくらい、人生を謳歌しているだろうか? これを機に、自分の生き方を問い直してみるのもいいかもしれない。

(文=田代大一朗

参照元:YouTube/TommyEdisonXP

▼こちらがその動画