2012年7月から家庭用電気料金の大幅値上げを申請している東京電力。ここ数日、都内では「電気料金値上げのお願い」というチラシが入れられており、ご覧になった方も多いだろう。
一方で、「未定」となっていた今冬のボーナスの支給が再開される計画だという。大手新聞社各社が報じたところによると、財源147億円は電気料金値上げ分に計上されるというのだ。つまり利用者の負担からボーナスを支給するということ。この驚くべき報道に国民からは怒りの声が噴出している。
・東電がボーナス(賞与)を値上げ分からまかなうことについての国民の声
「ハァァァ!?」
「一般家庭に賠償費用を負わせて、さらにボーナス支給なんて!」
「なんで私らが奴らのボーナスを払ってやらなあかんの!?」
「これで値上げって絶対ダメでしょ!?」
「ボーナス支給のための値上げに納得する利用者がいるでしょうか?」
「相変わらず火に油なことしかやらないな」
「原発事故はまだ終わっていない」
「許されない」
「事故後も十分もらってんじゃん!?」
「電気料金の支払い拒否していいですか」
「こんなふざけたことよくできるな」
「日本終わった」(Twitterより引用)
などである。さらに、
「『支給には社員の生活もある』なんて言う人もいるけど、福島の人たちは人生をめちゃめちゃにされたんだよ!?」
と怒り心頭な意見も出ている。
ボーナス支給についてはカットした給与分の補填というのが東電の見解だ。だが、ボーナスというのは本来「企業の好業績による余剰利益を従業員に還元するもの」である。「たくさん儲かったから特別に支給する」という性質のものだ。
業績が悪ければ支給の中止は当然。公的資金を注入され電気料金を値上げしなければならない事態でありながら、ボーナスを支給、さらにそのボーナスの財源が値上げ分とは妥当性があるとは言えないのではないだろうか。
ボーナス支給により東電の年収は同水準の企業のサラリーマンの平均年収を超えることとなる。値上げについてはひっそりとパブリックコメントも募集しているようだが……このような説明では国民は納得しないだろう。