悲しすぎるツイートで話題を呼んだネパールカレー屋「だいすき日本」(板橋区中板橋)。お店の経営者ビカスさんの努力により、東京・原宿に2号店がオープンしたことをお伝えした。とにかく日本を愛するビカスさんの新店舗は、どんなお店なのだろうか? 早速行ってみた。まさか一号店同様に長蛇の列ができているのだろうかッ!?

お店は、東京メトロ副都心線の北参道駅から徒歩1本のところにある。原宿圏内ではありが、JRの原宿駅からは少し距離があり閑静なエリアだ。複数の飲食店が入っているマンションの地下1階、通りに面しているとは言え、地下なのであまり目立たない。

記者(私)がお店を訪ねたのは、オープンから2日目のこと。すでにネット上でも話題になっていたので「行列ができているのでは?」と思ったのだが、夕方の営業開始(17時30分~)後すぐだったためか、まったく込んではいなかった。

店内入るとすぐに、ビカスさん発見ッ! 「いらっしゃいませ」とあたたかい笑顔で出迎えてくれた。なんという人懐っこい笑顔だろうか。この顔を見ているだけで癒されてしまう。

席に着くと、メニューを手に「まだ開店したばかりだから、ちょっとできないもの(メニュー)もある」と、申し訳なさそうに教えてくれた。記者はマトンカレーとプレーンのナンをオーダーした。ふと見ると、メニューの後ろの方に「アップルバニラナン」と書かれている。こりゃなんだ!? どうやらこれはデザートナンのようだ。それも一緒にオーダーすると、「じゃあカレーはナンじゃなくてご飯の方がいいですよ」とアドバイスをくれたのである。

「カレーでナンを食べると、アップルバニラナン食べられなくなっちゃうからね」と言ってニッコリ。とてもやさしい顔つきだ。もう何でも言うこと聞きますよッ! という気にさせられるから不思議。

待つこと約10分、マトンカレーとライスが出てきた。マトン(羊肉)は独特の臭みがあるため、「匂いがダメ」という人も少なくない。しかしここのマトンは一切臭みがない。そしてカレーは非常に滑らかでマイルド、ビカスさんの笑顔のようにやさしい味をしている。「いくらでも食えるッ」と思うほどウマイッ! ゆっくり味わって食べたいと思っていたのだが、不思議とスプーンが進み、気がつけばペロリと平らげてしまっていた。

食べ終わってしばらくすると、記者の人生初となるデザートナン「アップルバニラナン」登場! カレーでおなかが満たされたのだが、シナモンの香りがさらなる食欲を呼び起こす。アップルソースとバニラアイスの乗ったナンはなかなかのインパクトだ。だが、本当に甘いものとナンって合うのかな? と食べるまでは疑問に思っていた。ところが全然おかしくないッ! 厚手のクレープ、もしくは薄焼きのホットケーキといったところだろうか。甘味とナンはなかなか相性が良いようだ。

ちなみにビカスさんは、新しいお店を開けたばかりで若干疲れているように見えた。「2店舗を行ったりきたりしてるからね、もうホントに大変」とは言っているものの、彼の笑顔からは惜しげもないやさしさが伝わってくる。ビカスさんの笑顔が見たいという方は、お店に行く前に電話することをおすすめする。どちらにいるかは、日によって異なるそうなので、たしかめた方が良いだろう。

■店舗情報 「だいすき日本 原宿店」
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-1-8バルビゾン8番館 B1
営業時間:ランチ11:00~16:00 ディナー17:30~22:30

レポーター:フードクイーン・佐藤
Photo:Rocketnews24
参照元:だいすき日本

▼ これが新しいお店の入り口

▼ マトンカレーは羊肉の臭さが全然ない

▼ こちらがアップルバニラナン。ナンと甘味の相性が良いとは知らなかった