先日(2012年3月23日)に念願の東京ドーム公演を発表した人気アイドルグループ『AKB48』。目的達成で解散するのでは? と心配するファンも多かったようなのだが、なんと人気ナンバーワンの前田敦子さんが脱退することを発表した。彼女は『さいたまスーパーアリーナ』で、このことをファンに向けて自ら語ったのだが、総合プロデューサーの秋元康氏は、脱退発表のいきさつを次のように説明している。

「前田敦子が卒業を発表しました。何回か相談されたので、もちろん、引き止めましたが「最終的には自分で決めなさい」と話しました。(中略)、前田敦子はストイックです。なあなあな関係が嫌いで自分を追い込みます。孤独です。自分への苛立ちが、時に誤解される『不機嫌さ』です。でも、みんなが自分に気を遣ってくれることもつらかったようです。このままAKBの心地いい環境にいたら、もっとわがままになってしまう自分が怖かったのかもしれません。だから、敢えて厳しい世界に飛び込もうと思ったのでしょう」(Google+より引用)

前田さんが自らを追い込んで、仕事に励んでいる様子が理解できる。しかし、追い込むあまりに自らにいら立ち、周りが気を遣うことに抵抗をしてしたようだ。つまり周りとの関係が思うように行かず、ドロップアウトしたといっても良い状態かもしれない。「居心地の良いこと」が負担になるとは、秋元氏の言うようにストイックな姿勢である。

発表のなかで彼女は、「二十歳の夢に向かって歩き出します」とこれからについて語っている。これまでの環境を断ち切ってでも、叶えたい夢があるようだ。もしかしたら、彼女自身のなかではAKB48でのドーム公演は通過点でしかなく、さらなる高みを目指していたのかもしれない。

いずれにしても、彼女がセンターとして果たしてきた役割はあまりに大きく、今後その穴を誰が埋めていくことになるのだろうか。AKBの顔役だっただけに彼女がグループを離れるのは、非常に残念なことではないだろうか。とにかく前田さんのさらなる活躍に期待したい。

参照元:Google+ 秋元康