現在、目を疑うような衝撃的な映像がネットで話題になっている。

YouTubeに「緊急走行を妨害する歩行者Unreasonable walkers interfering with an urgent run.」というタイトルでアップされたその映像には、サイレンを鳴らしながらスクランブル交差点(東京・渋谷にあるものだと思われる)を通り抜けようとする救急車が映し出されているのだが、なんと歩行者がその救急車の走行を妨げているのだ。

それも1人2人の話ではない。数十人という多くの歩行者が救急車のために道を開けるわけでもなく、平気な顔で救急車の前をゆっくり横切っていく。

これには多くのネットユーザーが怒りや落胆を覚えており、次のような声がコメント欄に記されている。

「これはひどい。かなりショッキングです」
「これで『絆』とか言ってんだもんなwねーわwwねーわ…」
「モラルの問題というよりは周囲が渡ってるからいいだろうっていうだけの安易な行動に見える。モラル以前に、自分の頭で考える能力が無いんじゃないだろうか」
「中国バカに出来ないジャンwww」
「あれだけの大人数の通行人が全員非常識だと云うのは有り得ない。恐らく何かしらの心理ロジックが働いた結果だろう」
「緊急車両を横目で見ながら、ずうずうしく通過してる奴らを見て怒りを通り越して呆れた。こんな奴らが日本の未来? 御冗談でしょ」
「これはほんとショックだよ。ここまでとは」
「とりあえず都内を走る緊急車両には放水機能を付けたらいいんじゃないかな」
「自分の大切な人が非常時の時に、こういうことをされたらたまらない。数秒足を止めるだけで他の人の命が救える可能性がそれだけ増えるということに気がついて欲しい。結局は震災から助け合いの心などを学んでいないのだろうか。日本人が世界で誇れるモラルとはいったいなんなのか。この動画はクローズアップされるべき」

また海外ユーザーからは、次のようなコメントが寄せられている。

「これ本当? 私は日本人はいい人ばかりだと思っていたのに。アメリカでさえ救急車が来たら、みんなすぐに立ち止まると思うよ」
「ワオ、これはかなりショックだな。自分が日本について聞いていたこととは、逆のことが映し出されている」
「これは恥ずべきことだよ、日本」
「失望しました。私は地震の時の日本人のあり方をとても尊敬しています。しかしこれは、その美しく見事な日本人の時間を間違いなく汚(けが)しています」

日本だけではなく、世界の多くの人にショックを与えている今回の動画。サイレンを鳴らしている救急車と遭遇した時に、どうするべきかは言うまでもないが、この動画のように周りの人が立ち止まらず進んでいたら、自分は何をしたらいいのだろうか? 一人でも多くの命を救うために、ぜひみなさんにも考えて頂きたい。

(文=田代大一朗

参照元:YouTube/sandabee
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