レンズメーカーとして世界的に有名な企業といえば、「SIGMA」こと株式会社シグマである。2月8日には4600万画素のコンパクトデジカメ「DP1 Merrill」と「DP2 Merrill」を発表し、がぜん注目を集めているが、昨年末、こんなことがあった。

私(記者)の一眼レフはキヤノン製。しかし、レンズはシグマの「18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM」という製品を使っている。AF速度もズームも大満足のレンズであり、文句なしの相棒なのだが、あるとき突然動かなくなってしまったのだ。時は12月中旬だった。

何が原因なのかはわからない。カメラのモニタには「接触不良」と表示されている。付け直しても動かない。外傷はなく、使用してから2カ月程度のピッカピカのレンズだが、とにかく動かない。もしかしたら、私の知らないうちに、何らかの衝撃が加わったのかも知れない……が、ともかく、突然動かなくなってしまったのだ。
 
・販売店は「早くても来年になる」、一方シグマは……
仕事上でもバリバリ使用する一眼レフ。動かないのは本当に困る。焦った私は販売店に相談したが、「交換は無理です。保証期間内なのでメーカーに送って修理に出します」との返事。期間は最低でも1カ月程度はかかるそうな。間違いなく、年はまたぐと。それでは困る。年末年始は仕事でもプライベートでもイベントだらけ。1カ月も待っていられないのだ。

次に相談したのは、メーカーであるシグマである。とにかく一番早く対応してくれる方法は何かと聞いてみたところ、シグマ本社に持参するのが最速であるという。郵送でもOKだが、配達にかかる時間がもったいない。1日でも早く直して欲しいと思った私は、神奈川県にあるシグマ本社にクルマを飛ばして直行した。

神奈川県川崎市麻生区。駅から歩いて行くのはチョット辛い距離の、実にのどかな景色が見える場所に、シグマの本社は建っていた。広いエントランス。集中して業務に励むシグマのみなさんがよく見える、まるで銀行のようなカウンターに向かう私。受付にいた女性に事情を説明すると、すぐに担当の方がやってきた。
 
・心優しい対応、おみやげも!
エントランスの中にあるテーブルに通され、温かいほうじ茶を差し出してくれたシグマの修理担当さん。とてもきれいな女性である。その場でレンズの状態を確認すると、「より詳しく故障箇所を確認してから修理致します」とのお返事が。図々しいとは思ったが、私はすがる思いで「クリスマスまでに間に合いますでしょうか……?」と聞いてみた。すると、「できるかぎり早く修理できるように致します!」と力強いお返事が!

これだけでもありがたいのだが、おみやげとしてシグマのロゴの入ったレンズ拭きと、シグマオリジナルの2012年カレンダーまで持たせてくれたシグマの神対応。だが、シグマの本気はこれだけでは終わらない。
 
・神スピードで修理してくれた!
「早くても10日は見ておいてほしい」と言われていた修理期間だが、結果的にはそれよりも全然早い、わずか5日で郵送してきてくれたのである。なんというスピード! シグマ本社に持参して本当によかった。助かった!

おかげさまで、家族で過ごすクリスマスには余裕しゃくしゃくで間に合った。最も恐れていたのは妻から「クリスマスだってのに一眼レフが無いなんて! ムキキー!」とブチギレられることだったのだが、そんな修羅場も無事に回避できたのだ。本当にありがとうシグマさん。神対応、感動しました!

Photo:RocketNews24.

▼愛用の「18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM」。

▼きれいでシックなエントランス。渋くていい雰囲気だ

▼シグマさんがくれたレンズ拭き。

▼2012年カレンダー。非売品らしい。

▼シグマのレンズで撮影したきれいな写真がたくさん!

▼ありがとう、シグマさん!