さ~って、何を検索しよっかなぁ……とGoogleにアクセスした人は「お?」と思ったことだろう。このところ度々変わるGoogleのロゴだが、さらに変わったロゴになっているからだ。

色鮮やかなモダンな絵画。一体誰が描いたのだろうと思った人も多いだろう。実はこの絵の元ネタは、「奇想の画家」として知られる日本が生んだ偉大なる画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の絵なのである。

今をさかのぼること200年以上前にこの世を去った伊藤若冲。生まれは正徳6(1716年)の年2月8日。そう、今日は伊藤若冲の誕生日。生誕296年周年記念日なのだ。

伊藤若冲といえば、鳥類をはじめとする生物画が有名だが、今回のGoogleロゴの元ネタは『鳥獣花木図屏風』。ややデフォルメされているが、18世紀に描かれた鳥獣花木図屏風であることは間違いない。

ちなみに実際の鳥獣花木図屏風は、1センチ程度の方眼に色を付ける「升目描き」という手法で描かれている。つまりはモザイク画であり、デジタル風に言うとドット絵だ。当たる光の具合によって、まったく違う印象を受けるのだという。一生に一度は実物を見ておきたい芸術作品のひとつ、それが『鳥獣花木図屏風』である。

参照元:Google