2011年2月にiPhone・iPadなどのモバイル端末を駆使して、東京マラソンに参加し、ランニングの様子をUstream配信した男性ジョセフ・テイムさんについてご紹介した。彼は4台のiPhoneと1台のiPad、そのほかさまざまなモバイル端末用の機器を携行してフルマラソンに挑戦。まるで「移動スタジオ」とでもいえるほどの装備で注目を集め、日本はもとより海外からも評価を受けていた。

その彼が再び話題となっている。というのも、最近辞任したアップル社のスティーブ・ジョブズ氏に敬意を表し、東京をキャンバスにアップルロゴを描いたのである。

テイムさんはiPhoneのアプリ「RunKeeper」を使って、ランニングアートを行っている。このアプリは目標地点と到達時間を設定すると、ペースコントロールしてくれるうえに、GPSで地図上に足取りを残すことができる。この機能を使って、ハローキティやハート型などいろいろなお絵かきに挑戦しているのである。

その彼が最近、東京をキャンバスにしてアップル社のロゴを描いた。東京・九段の靖国神社をスタート・ゴール地点として皇居の西側をぐるりと一周しリンゴの実を描いた。そして葉の部分は神楽坂周辺を走ったとのことである。

彼は自身のブログのなかで、アップル製品との出会いを振り返っている。5年前に第5世代の「iPod Classic 」を購入し、その後にiPhoneを手に入れたそうだ。

「外国人の僕の東京での生活は本当に大きく変わりました。iPhone を持つことで安心を得た感じです。どこにも迷子にならずに行けるし、自分の全てのデータを持ち歩けるし、いつでも何千もの友人や家族とコンタクトを取ることが出来ます。必要な情報に必要な時にアクセス出来るのは本当に素晴らしい! もちろん、iPhone のおかげでマラソンの生中継が出来ましたし、GPSを使って街に可愛い絵も描けるようになりました」

と、iPhoneとの出会いにより劇的な変化を迎えたことを伝えている。そして、辞任したジョブズ氏については、「僕の人生にとてもポジティブな影響を与えてくれたスティーブのビジョン、リーダーシップに個人的に感謝を表したいと思いました」と、ジョブズ氏の功績を称えている。

東京をキャンバスに描かれた巨大なアップルロゴ、この大きなリンゴと共にテイムさんの感謝の気持ちがジョブズ氏に届いてくれることを願う。

参照元:ジョセフ・テイム

▼ 走行距離21キロ、東京に描かれたアップル社のロゴ

▼ 東京マラソンに参加したときのテイムさんのすごい装備