切り立った岩壁をよじ登るロッククライミング。強靭な体力と精神力が物をいうスポーツだが、都会に住んでいるロッククライマーたちにとって大自然の中の巨大な岩壁を登るのは、決していつでも気軽にできるものではない。室内でも練習できるように作られた施設はたくさんあるが、岩壁の規模や景色を考えるとやはり物足りなく感じる方も少なくないだろう。

そんな都会っ子クライマーたちに朗報がある。都会のど真ん中にありながら屋外で岩登りができる巨大建造物の構想が発表された。しかも建物内は宿泊施設になるという。

そもそもこの計画は、バックパッカーのための宿泊施設、いわゆる「ホステル」の斬新なデザインを競うコンテスト用に考えられたものなのだが、見た目のインパクトもあり話題となっているようだ。

このロッククライミング・ホステルは、世界的に有名な建造物のサグラダ・ファミリアがあるスペインのバルセロナに建てられる予定で、その名も「バルセロナ・ロック」。ホステル内部には、客室50部屋のほかにプール、ジム、大浴場、映画館、バーなどがあり割安なホステルというよりもむしろホテル並みに充実した施設になる予定。また、室内でもロッククライミングの練習ができるようにする計画だ。

外観はごつい岩壁を想わせ、腕に自信のあるクライマーたちには都会にいながらにして本格的に楽しめる造りとなっているが、一歩中に入ればゆったりとくつろぐことができる。

現在は構想段階であり完成はまだ先になりそうだが、ロッククライマーのみならず、一風変わった宿に泊まりたいという方にもお勧めだ。ただし、それにはまずスペインまで行かなければならないところが難点かもしれない。

参照元:trendhunter(英文)