生まれながらの縮毛のことを俗に、天然パーマ(天パ)という。天パは激しいクセのために、思うように髪を扱うことが難しく、伸びるに任せていると、不潔なイメージさえ与えかねない。そんな天パならではの悩みや苦労、そして利点がインターネット上で話題を呼んでいる。
実は記者(佐藤)も天パなのだが、学生時代には随分と苦労をした経験がある。まず、必ずと言って良いほど、天パに与えられる称号は「スチールウール」だ。理科の実験で鉄の燃焼実験を行う際に、用いられるスチールウールが縮毛に似ていることから、そう呼ばれるようになるのだ。
髪のクセを、直しても直してもまた元に戻る。まさしく不毛な努力と思われる行為に、どれだけ時間を費やしたことか。振り返るだけで目頭が熱くなる。同じように苦労を重ねてきた、天パ戦士たちの闘いを「Under World」が紹介している。その内容は以下の通りだ。
【ネット上で話題となった、天パにしかわからないこと】
「朝の髪の調子で天気が予測できる」
「下の毛と区別がつかない」
「たまにからまった虫が死んでる」
「美容師・理容師に申し訳ないから自分で髪を切る」
「掃除のときに「今日もいっぱいホコリがからまるのであろうな……」って思う」
「毎日髪型が違う。ワックス技術が身につく」
「ものすごく短いときか、だらしなく伸びてるときじゃないと髪形が安定しない」
「「パーマ代、掛からないしお得www」と強がる」
「W←これが一般的前髪、ω←これが天パの前髪」
「ノ←これが一般的抜け毛、S←これが天パの抜け毛」
「雨の日は絶望的テンション」
「クセを活かせばいいじゃん^^ ←殺意」
「直毛に対する異常な憧れ」
「ストパーかけたんだけど風にサラサラなびく髪が嬉しくてニヤニヤが止まらなかった」
「向かい風はいい、追い風は敵」
など、計り知れぬ苦労を重ねているようだ。いずれにしても、天パという名の小宇宙を制するその日まで、天パ戦士たちの闘いは続いて行く。行け、天パ! 負けるな、天パ! そしていつの日か、笑顔で語り合おうぞ!