あの内部告発サイト「ウィキリークス」が、ネット上で商売を始めた。背景には、創設者ジュリアン・アサンジ氏のレイプ問題などから生じた財政難があるという。

Tシャツにパーカーに傘、マグカップnステッカーにパソコンやiPad用のケースなど……様々な商品がラインナップ。なんと「Wiki Bear」とプリントされたテディベアまである。Tシャツなどのサイズは豊富にそろっており、デザインも「ウィキリークスのロゴ」や「チェ・ゲバラ風アサンジ」、「米国国旗で口封じされたアサンジ」などが選べる。

その他にも、「情報万歳!」「ウィキリークスを支持しよう」「アサンジに自由を」「勇気は伝染する」などの言葉がプリントされていて、ウィキリークス支持を呼びかけるものとなっている。値段は、17ドル(約1400円)から57ドル(約4700円)。

サイトを運営しているのは、過去にイギリスの人気アイドルグループのTシャツ販売も手掛けたことのある、ドイツの「Spreadshirt」という会社。担当者は「人々は、ウィキリークス支持か反対か、はっきりわかれる。支持する人にとっては、グッズを買って身につけることは意義のあること」と語る。ウィキリークスの商品は、売れる潜在能力を秘めているという。

ウィキリークスがグッズ販売を始めたのは、運営資金を稼ぐため。ピーク時で1日13万ドル(約1066万円)もの寄付をPaypal、MasterCard、Visaなどの企業から得ていたが、アメリカの極秘情報を漏らして以来、寄付金は断たれた。これにより、65万ドル(約5332万円)の損失が出たという。

また、アサンジ氏はレイプ疑惑を否認し、法廷で闘う姿勢をみせているため、それも財政を圧迫している原因のひとつ。軍資金獲得のため、彼は自伝を執筆するかわりに130万ドル(約1億660万円)を受け取る契約も交わしている。

アサンジ氏の顔入りTシャツなどが今後、どれだけ売れるのか注目だ。

参照元:officialwikileakseu.spreadshirt.net(英文)