涙を流す聖母マリア像が、米オハイオ州南西部の町レディングで、話題となっている。レディングは、世界中に広まったカードゲーム「ウノ(Uno)」発祥の地なのだが、町はウノ以来の騒動になっているようだ。
「レディング聖母マリア図書館(Our Lady Queen of Reading religious lending library)」のマリア像が涙を流す現象について報じる地元テレビ局のWCPOによると、図書館内の撮影は禁じられたものの、来館者が撮影した写真には、確かにマリアのあごと頬に1つずつ涙のしずくが写っていた。
それだけでなく、この図書館には涙を流すキリスト像まであるという。この奇跡的な出来事の噂はすぐに広まり、像を一目見ようと、たくさんの人が図書館に訪れているという。しかし図書館のオーナーは、涙を流さなくなってしまうのではないかという不安から、この2つの像のことは秘密にしたがっていたというのだ。
町内在住のゲイル・ウォーカーさんは、ラジオでニュースを聞き、最初は特に気にも留めていなかった。ある時、図書館に行列ができているのを見て、好奇心から見に行ってみたそうだ。「信じられない。本当に涙のしずくがあったの。水や、何か他のもののようには見えなかった。ほかの国で同じような出来事があったというのは聞いたことがあるけど、まさかこの町で起こるなんて。これは奇跡よ」と言い、何かが起こる予兆かもしれないと驚いている。
他の目撃者は、「本物だと信じている」、「希望の前兆だ」などと話しているという。さらに町では像の涙に関して、憶測も飛びかい「1週間ほど前に、ある聖職者が図書館を訪れて以来、涙を流すようになった」や、「10年前に亡くなったある神父へのお祈りが行われてからだ」など、人々の話題は2つの像で持ちきりだ。しかしいずれも確かなものはなく、想像の域を出ないようだ。町ではしばらくの間、騒ぎが続きそうだ。
参照元: wcpo.com(英文), YouTube brintonsdad