現在、大好評放送中の『仮面ライダーオーズ』。簡単にあらすじを説明すると、仮面ライダーオーズと怪人軍団(グリード)が、様々な生物のパワーを秘めた神秘のメダル「オーメダル」を奪い合うというストーリー。オーメダルは2種類あり、強大な生物パワーが秘められた「コアメダル」と、人間の欲望から生まれる「セルメダル」。欲深い人間にセルメダルを投入すると、欲望の化身「ヤミー」になってしまうのだ。
そんな血で血を洗うメダル争奪戦に、今、全国のお母さんたちが巻き込まれているという!
クリスマスを前にして、『仮面ライダーオーズ』の関連グッズは全国的に品薄状態が続いている。特に入手困難なのが、変身ベルト「DXオーズドライバー」、変形バイク「DXトライドベンダー」、そして「オーメダルセット」の3種類。オーズ関連のグッズは「オーメダル」と組み合わせることにより、ドラマと同じく様々なギミックを楽しめることから、特に「オーメダルセット」は超が付くほどの入手困難状態になっている。
幼稚園に通う子どもを持つ都内在住の主婦によると、「変身ベルトは先日、ヨーカドー(イトーヨーカドー)で入手しました。とにかくすごい人気で、開店と同時に行っても、もう品はありません。朝8時半から並びましたが、それでもギリギリです」とのこと。
ちなみに子どもの幼稚園への送り届けは、「仲の良いママトモ(ママ友達)にお願いしました。そのママトモのベルトも入手しました。ママトモたちと協力しながらでないと、絶対に手に入れることはできないんです!」と語る。
また別の主婦は、「ネットのオークションに出ていることは知っています。そしてものすごいプレミア価格になっていることも。なんとか子どもへのクリスマスプレゼントとして、オーズグッズを手に入れたいのですが、オークションでは絶対に買いません。転売目的で買い占めるなんて、本当に許せない! ひとでなし! 金の亡者! まさに欲望の化身『ヤミー』じゃないですか! そんな奴らには、絶対に屈しない……!!」と力強く語っている。
現在、ママトモたちは独自のネットワークを駆使し、携帯メールなどで「メダル、トイザらスに入荷との情報!」、「電話確認したら、整理券はなし!」、「えー、それじゃあ開店と同時にダッシュするってこと!?」、「がんばって! ついでにウチのぶんもヨロシク!」などと頻繁に情報共有を行なっている。また、明らかに子どもがいないような不気味な大人が行列に並んでいたりすると、「グリード(怪人)がいた」などと話してるもようだ。
編集部で調査したところ、オークションだけではなく、ネット販売もしている某おもちゃ屋さんでも、「5000円以上の仮面ライダーオーズ商品を購入された人のみ、抽選でメダルを販売」などの方法で販売を行なっていることが確認できた。まさにオーズバブルである。
止まらないオーズメダルのインフレ状態。最後に笑うのは、転売目的のヤミーか? それとも不気味なグリード? ママたちは、子どもに笑って欲しいと思っている。
(写真、文=GO)