先日、記者は関西方面に出掛けていた。事情があり車で出掛けることになった、しかも日帰り。東京から大阪・兵庫・京都と回る強行軍だったのだ。その行程の半分以上が車の中で、高速道路をひた走る旅。高速道路から写る景色の多くが、ラブホテルの看板なのだ。面白いものが多く、考え尽くされたと感じさせるものから、安易に付けたと言わざるを得ないものまでさまざまある。ラブホテルの名前には、ユニークなものが多いようだ。全国津々浦々にある変わったラブホテルの名前をまとめてみた。

◆京都 HOTEL『と、いうわけで。』

男性には優しいホテルの名前かも知れない。彼女と行きたいと思いながらもなかなか切り出せないというのは、良くある場面だ。その流れを断ち切って、いかにも当然という顔をして「『と、いうわけで。』行かない?」という流れになるのだろうか。

◆茨城 ホテル『さりげなく』

『と、いうわけで』同様に自然な流れを作り易い。「『さりげなく』行かない?」。まあ、これを言い出している時点で、さりげなくない訳だが。

◆福岡 ホテル『いつものところ』

上記2軒に比べて、やや踏み込んだ2人の関係の伺えるホテル名である。「『いつものところ』行かない?』男性はやや強気に誘えること請け合いだろう。ちなみに同名のホテルは宮崎県にも石川県にもあるようだ。

◆山形 ホテル『恋のお立ち台』

お立ち台という言葉自体がすでに死語のような気がしないでもないが・・・。

◆奈良 HOTEL『べんきょう部屋』

『べんきょう部屋』もしくは『勉強部屋』と名の付くホテルは結構多い。仙台・大阪・兵庫・三重にもあるようだ。奈良の店舗にはご丁寧に、店名の前に『COME ON MY HOUSE』と書かれている。

◆北海道 ホテル『のうきょう』

クイズ番組でも取り上げられたことのあるホテル。冷蔵庫に野菜が入っており、おみやげに持ち帰ることも出来るようだ。

◆青森 ホテル『だぞぉ~』

そのままです。何も言うことはありません…。

◆徳島 ホテル『つれてって~』

「『つれてって~』に連れてって」。なかなか聞くことのないセリフではないだろうか。

◆鳥取 ホテル『やぁやぁやぁ』

軽い雰囲気を醸し出すために付けられた名前なのだろうか。意図するところが若干分り辛い。

◆北海道 ホテル『どんと恋』

駄洒落…。

2007年現在、全国のラブホテル数は8,769軒。吉野家の数の約8倍に相当する数のラブホテル(ファッションホテル)が全国に看板を上げている。差別化を図る上で、店舗名に特徴を持たせることは肝要なのではないだろうか・・・。