冷奴や湯豆腐などの豆腐料理から、みそ汁や鍋料理の具としても欠かせない豆腐。今から2000年以上も前の現・中国で誕生したとされ、日本でも古くから食べられている歴史ある食品です。江戸時代には100種類以上に及ぶ豆腐料理のレシピを収めた「豆腐百珍」と呼ばれる豆腐料理の専門書が刊行されるほど、豆腐は日本人に馴染み深い食材です。

豆腐にはさまざまな食べ方がありますが、蒸し立てホカホカの豆腐のウマさといったら……まるで汲み豆腐のよう。シンプルなだけに、大豆のおいしさがストレートに伝わる究極の食べ方です。しかしながら、実際にご家庭で豆腐を作ってみたことのある人ならお分かりかと思いますが、豆腐作りは大変難しい。

豆腐のありとあらゆる情報を掲載している「日本豆腐協会」のホームページでも、「自宅でも十分に豆腐を作ることができますが、市販の豆腐と同じできばえのものを求めるのは難しいと思います」という記載があるぐらい、家庭で豆腐を作ることは難しいのです。

研究に研究を重ねること、約2カ月。家庭でも失敗しにくいレシピが完成したので、読者のみなさんにもお伝えしたいと思います。

用意する材料は成分無調整の豆乳200ccとニガリ6cc。豆乳はあらかじめ室温に戻しておきます。容器に豆乳を注ぎ、600Wのレンジで30秒加熱。このときの豆乳の温度は40~45℃です。ニガリを注いだら、小さめの泡立て器でくるくるくるくると、10~15回程度円を描く様に混ぜます。湯気の立った蒸し器に入れてふたをして弱火で約5分間蒸せば完成。※このレシピは1人前の分量です。

太字にした3カ所のポイントを抑えれば、失敗することなくおいしい自家製豆腐が出来るはず。豆乳そのものを味わっているかのような濃厚な味わいは家庭ならではのおいしさ。蒸し立てはふわっとした食感、ひんやり冷たくしてもやわらかい食感が特徴です。これでもう、豆腐料理専門店へ足を運ばなくても十分おいしい豆腐が食べられること間違いなし!連休中に、ぜひお試しください。

(執筆・写真/sweetsholic)

参照元:日本豆腐協会