2011年11月9日から4日間の日程で開催されている「2011国際ロボット展」。世界最大級のロボット見本市とあって、会場の東京・ビッグサイトには日本の内外から272社(団体)が出展している。製造部門のロボットは、従来のものに比べて、よりスピーディで繊細な動きを実現しているようだ。

一方、最近需要が高まりつつあるサービス分野のマシンは、ロボットでありながらも癒しと温もりを与える存在へと、進化しつつある。特に、容姿については一昔前のロボットとは、随分異なり可愛らしいものさえ見受けられる。なかでも、歌って踊れるヒューマノイド「HRP-4C 未夢(ミーム)」(以下:未夢)は、本当にカワイイのだ。あまりに整った顔立ちに、男性であればおそらく一瞬「ドキッ!」とする感覚を禁じえないはず。

このロボットは正式には「サイバネスティックヒューマン」と呼ばれている。人間に近い外観を持ち、人間に極めて近い歩行や動作ができ、また音声認識などを用いて人間と相互作用できるヒューマノイドロボットだ。独立行政法人「産業技術総合研究所」が開発したもので、現在運動制御技術を高めると共に、コンテンツ開発支援事業を進めている。

未夢はすでにさまざまなイベントに参加しており、2009年にはファッションショーに参加。2010年にはデジタルコンテンツEXPOで歌と踊りを披露した。国際ロボット展の会場でも、ボーカロイド「初音ミク」の楽曲に合わせての歌唱(歌真似)し、来場者たちを釘付けにしたのである。

彼女は平均的な青年日本人女性の姿をモデルにしているとのことだが、メタリックな見た目に反して体重は意外に軽い。身長158センチ、体重43キロ。この重さはバッテリーを含んでいるので、バッテリーを抜けば平均的な女性よりも軽い可能性もある。

とにかく、ロボットとは思えないほど豊かな表情をしており、ほっぺたはプルプルなのだ。現段階で、ここまで人間に近い女性の姿を再現できたということは、もしかしたらこの先はさらに女性の姿に近づくのではないだろうか。いや、むしろ本物の女性を越える存在になるのか……。いずれにせよ、さらなる進化が非常に楽しみである。

写真:Rocketnews24
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▼ ほっぺたプルプルの未夢の歌唱デモ
▼ かわいらしい

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