この地球上で、在留日本人が最もホームシックと無縁でいられる国。といったら、台湾をおいて他にない! ホントここだけの話、韓流なんてくそくらえ! 庶民の生活に最も近い「屋台」の世界も、日本料理の影響が色濃く感じられる。

高雄の屋台街で発見した「屋台寿司屋」では、外科医のようなマスクをした二人組が、創作ネタ含む数十種類の寿司を、推定150Wの電球の真下で展示・パン屋さん方式で販売。日本だったら客より先に保健所が飛んできそうな店構えだが、そこらへんは自己責任で!

そんでまあ、寿司屋なんてのは基本中の基本でして……。

「手巻」のれんが渋い味わいの、昭和の赤ちょうちんを思わせる「富子日本料理」は寿司と関東煮=おでんの専門店。おでんは台湾でも大人気で、冬の間は街中のセブンイレブンでも絶賛発売中。まさに日本そのまんまである。

その他、焼き餅、天ぷら(?)など、日本で見たことのないタイプの屋台もちらほら。ラーメン屋台でうなぎ蒲焼定食が食えるのも台湾だけ。雑踏のケバブ屋台までなぜか完全日本語併記だ!

強力な眠り薬をかがされ、突然台湾へ拉致されたら、自分が外国にいることに3日くらい気がつかないかも……。
(取材・文=クーロン黒沢

▼幸福のガソリン・スタンド。ラーメンに負けないスープの濃厚さ

▼すしとおでん。台湾ではいま、おでんが大人気!

▼日式大阪焼き。ベジタリアンメニューもあるよ

▼ケバブ屋台。チーズのせは10元プラス。なぜ日本語で?

▼日式焼き餅。こんなものまで屋台で……なんでゴーグル着用?

▼天ぷらなのかエビフライなのか、はっきりしてほしい。これが台湾スタイル

▼寿司屋台。腕利き外科医みたいな二人組が働いてました

▼珍竹林日本ラーメン。ラーメンと言いつつ──

▼真っ先にうなぎ蒲焼定食……これが台湾スタイル