
世の中に絶対はないと言われるが、唯一あるとすれば「数字」なのだろう。1は誰にとっても1であり、2は誰にとっても絶対に2。ところがそう全てがシンプルにいかないのが人生というものである。
つい先日のこと。ラーメン店で食事をしていたところ、終盤に「ジャリッ」と違和感が。口から出すとそれは極小の石というか砂利(?)であった。さて、あなたならこんな時どうするだろうか?
・責める気なし
まず断っておくと、特にそのラーメン店を責めるつもりもないため、あえてこの記事内においてラーメン店の名前は公表しない。問いたいのは「正解のないトラブルに遭遇した時、どう対処すべきか?」である。
私が注文したのはそのお店の名物の1つで、途中までは美味しくいただいていた。一方で評判ほど「激ウマ!」というレベルではなく「まあ特徴があって美味しいけれど……」くらいのラーメンであった。
それを裏付けるように行列は無く、夕方という中途半端な時間であったためか、店内には私を含めお客さんは2人だけ。店員さんも海外系の女性スタッフさん1人によるワンオペタイム中であった。
・砂利
ラーメンを食べつつ「まあまあだな」なんて思っていた終盤、耳から脳の内側に「ジャリッ」というイヤな音が響いたではないか。「あ」と感じ物体をナプキンに吐き出したところ、それは極小の砂利のようである。
砂利が衛生的ではない、食べ物に砂利は不潔。その議論は置いておく。個人的に砂利も自然のものなので「まあ植物などに付着していることもあるだろう」と考えている。それよりも迷ったのは
「店員さんに伝えるべきか否か?」──。
ナプキンの上に証拠はあるが、やろうと思えば砂利なんて自分で用意もできてしまう。つまり自作自演を疑われる可能性もゼロではないのだろう。
・色々理由はあるけれど
また、外国人スタッフの女性を結果的に咎めることになってしまうのではないか? そこが1番引っかかった。調理したのがその女性スタッフさんであることは明らかだったが、もちろん故意だとも思っていない。
さらにラーメンは麺をほぼ食べ終わり終盤に差し掛かっていた。作り直してもらうのも、返金してもらうのも気が引ける。結果、ナプキンにわかりやすいように砂利を置き、私はそのまま店を後にした。
色々と理由はあるにせよ、結局のところは「めんどくさかった」というのが最も大きい。本当に世のため人のためを思えば、一言伝えた方が親切なのだろうが、その時はスマートなやり方がどうも思い浮かばなかった。
・AIの回答
そしてつい先ほど。スマホのライブラリーを見返していたところ、例のラーメンが目に入った。ああ、砂利のあったアレ。ふーむ、あの時どうするのが正解に近かったのだろう?
そこでGoogleのAI「ジェミニ(Gemini)」に状況を説明。どう振る舞えば良かったのか聞いてみたところ、これが「その手があったか……!」と感動を禁じ得ない優良回答だったのである。
ジェミニ「入っていた小石(砂利)をレンゲや紙ナプキンの上に残して、会計時に『これ入ってました』とだけ見せる」というやり方がおすすめ。
これなら英語や日本語の細かいニュアンスが通じなくても一目で伝わるし、会話の手間も最小限で済むからラクだよ」
おお……これはスマート。この立ち振る舞いなら店員さんを傷つけずに済みそうだし、何より居心地の悪い空間からすぐに立ち去ることが出来る。まあ券売機の事前会計だったのだが、似たような対応はできそうだ。
とはいえ、実際のところこれが正解に近いのかは誰にもわからない。黙っていた方がよい場合も、きちんと注意した方がいい場合もあるのだろう。ただ個人的にはなかなかの一手だと感じたので、ぜひご記憶いただければ幸いだ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.