
「これまで乗ったメリーゴーランドで一番楽しいかも」
これが、アラフォーの私が乗車後に抱いた正直な感想だ。
おそらく、平日なら何回乗っても無料というお得バイアスもあるだろう。とはいえ結局、1時間以上メリーゴーランドに乗っている自分がいた……。
・小山ゆうえんちの遺産
栃木県小山市にあるショッピングモール「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」。
実はここ、かつて栃木県民に親しまれた遊園地「小山ゆうえんち」の跡地だ。冒頭で楽しんでいたのは、その一角にあるメリーゴーランド。
これがただのメリーゴーランドではない。小山ゆうえんちで実際に使われていた遊具で、閉園から20年以上が経った今も現役で動いているのだ。
以前から遊園地マニアの友人に、「小山に行くなら絶対乗ってきて」と言われていた場所でもある。
先日、たまたま近くを訪れる機会があり、ついにその時が来たのだ。
・百聞は一見に如かず
モールの中を歩いていくと……
メリーゴーランド発見!
想像していたよりもずっと大きく、かなり強い存在感を放っている。
そして驚くことに、このメリーゴーランドは平日なら何度でも無料で乗ることができるのだ。聞き間違いではない。何度でも無料である。
なお、土日祝日は有料で、料金は大人300円、子ども(3歳以上)200円。それでも十分良心的な価格だと思うが、平日無料のインパクトはやはり強い。
ということで、早速乗ってみることにした。
……のだが、その前に気になることがあった。メリーゴーランドといえば馬、私は勝手にそう思い込んでいた。
ところが近づいてみると、このメリーゴーランドはなかなか個性的だったのである。
まずは、ライオン。
ロバ。
しかも、首が揺れる。
ゆりかご。これも前後にユラユラ揺れる。
メリーゴーランド全体からは歴史を感じるのにシートだけ妙に新しい、というギャップもなんかいい。
なぜかコーヒーカップ。
これ飾りではなく、ちゃんと回る。
遊園地マニアによると、メリーゴーランドにはこうした変わり種が含まれていることも珍しくないそうだが、ここは種類豊富。確かにこれは面白い。大人の私でも、どれに乗ろうか選ぶだけでワクワクしてくる。
・大人が4回も乗る
まずは王道の馬を選択。
レトロな音楽とともに、メリーゴーランドがゆっくりと回り始める。周囲の景色は、ショップやカフェ、そして買い物客たちだ。
正直、最初は少し照れくさかったが、意外と楽しい。というか、かなり楽しい。買い物帰りの人や、ランチに向かう人たちが通る横で、クルクルと回転しているアラフォー。
客観的に見ると少々シュールだが、ショッピングモールの中でメリーゴーランドに乗るという非日常感はなかなかクセになる。
運行は15分ごとに行われており、最初は1回だけのつもりだった。しかし、乗り終わる頃には、次に乗りたい場所を探している。空いていたこともあり、気づけば4回も乗っていた。
・マニアが熱く語っていた理由
そういえば、以前、友人はこんなことも言っていた。
「遊園地って閉園すると、乗り物もなくなっちゃうことが多いんだよね。でもこれは今も動いているのがすごい」
正直、その話を聞いたときはピンと来ていなかったが、実際に訪れてみると少し分かった気がする。
単なるレトロな遊具ではなく、小山ゆうえんちの記憶そのものが回り続けているようにも見えた。
なお、この話になると友人のテンションは急上昇する。その熱弁を要約すると、主なポイントは以下の通りだ。
・このメリーゴーランド、「小山ゆうえんち」に来る前は2002年に閉園した「横浜ドリームランド」にあったもの。「横浜ドリームランド」と「小山ゆうえんち」2つの遊園地の想いをのせて回ってるところが素敵すぎる!
・ショッピングモールの名前に「おやまゆうえん」と入っているのがエモい。
・メリーゴーランドがあるエリアが、「メリーゴーランドタウン」という名前なのも、メリーゴーランドが主役という感じで良い!
・夜はライトアップされて幻想的な雰囲気に!
・メリーゴーランドの近くにある、ティーカップ型のベンチ。実はこれも「小山ゆうえんち」で回っていたもの!
正直、情報量にまだ追いつききれていない部分もあるが、「また乗りたい」と思ったのは事実だ。
遊園地がなくなった今も、子どもたちを乗せ、ときには私のようなアラフォーも乗せながら、このメリーゴーランドは回り続けている。
・今回訪れた施設の詳細
店名 おやまゆうえんハーヴェストウォーク メリーゴーランド
住所 栃木県小山市喜沢1475
時間 平日 11:00~12:00、13:00~18:00 / 土・日・祝 10:00~19:00
協力:369days
参考リンク:おやまゆうえんハーヴェストウォーク
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
▼夜はライトアップされて幻想的な姿に変身
▼2階建てのメリーゴーランドというのもテンションがあがる
▼こんなところにトンボがぶらさがってる
▼歴史を感じる馬のしっぽにも注目
夏野ふとん























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