サイゼリヤが2026年6月10日にメニュー改定を実施する。これに伴い、人気メニュー『若鶏のディアボラ風』と『柔らかチキンのチーズ焼き』がグランドメニューから姿を消すことが公式に発表された。

ただし完全消滅ではなく、今後は「差し込みメニュー」での提供になるという。つまり、グランドメニューに掲載された状態で注文できるのは明日6月9日までとなる。

消えゆくチキンステーキの真相を確かめるべく、私(あひるねこ)は改定直前のサイゼへ駆け込んだ。

・公式が発表

サイゼリヤが発表した「6月10日グランドメニュー改定」の案内の中に、チキン商品の販売について以下のような記述がある。


「若鶏のディアボラ風と柔らかチキンのチーズ焼きは、在庫状況が不安定となっているため、グランドメニューに掲載しておりません。差し込みメニューで販売いたします


ここで気になるのが「差し込みメニューで販売」という文言だ。通常、差し込みメニューとはグランドメニューとは別に設置される、期間限定商品などを記載したメニュー表のことを指す。


ということは『若鶏のディアボラ風』と『柔らかチキンのチーズ焼き』は、今後は従来とは異なる形で提供されるのだろうか。

・4月に寄せられていたタレコミ

実は今年4月、読者から「チキンステーキは今後グランドメニューから外れ、差し込みメニュー扱いになるらしい」という情報が寄せられていた。

当時は裏付けが取れなかったため記事化は見送ったが、今回サイゼリヤが実際に「差し込みメニューで販売」と発表したことで、その内容を思い出した。

もっとも、今後の具体的な販売方法については現時点で公式発表されていないため、店舗や在庫状況によって扱いは異なる可能性がある。


ただ、少なくとも従来のように「行けば必ず食べられる」という存在ではなくなりそうだ。

今年3月の一時販売休止のような緊急対応ではなく、今後は「あれば提供、なければ販売なし」という状態が日常になるのかもしれない。まさに「あったらラッキー」なメニューだ。

これは長年のサイゼファンにとっては、なかなか感慨深いものがある。



・思い出のディアボラ風

私の人生初サイゼは、高校生の時に行った北海道「新札幌駅ビル店」だ。そこで生まれて初めて食べたのが『若鶏のディアボラ風』であった。


ジューシーなチキンと独特のガルムソース、野菜ペーストの組み合わせ。そしてその安さに、高校生ながら衝撃を受けた記憶がある。


そんな思い出の味のタイムリミットが迫っていると知り、近くの店舗に駆け込んだところ、まだメニューは切り替わっておらず、何の問題もなく注文することができた。


親の顔より見たと言っても過言ではない鉄板の上のチキンを、デカンタの赤ワインと一緒に豪快に味わう。これぞ1000円以内で楽しめる贅沢のひとつではないか。


しかし、当たり前のように享受してきたこのマリアージュが、10日からは日常ではなくなってしまう。仕方がない事情とはいえ、少なからず喪失感を覚えてしまう。

・もうひとつの選択肢

チキンステーキがグランドメニューから消えると聞いて、残念に思った人も多いだろう。



もちろん、すべてのチキンメニューがなくなるわけではない。サイゼ屈指の人気者『辛味チキン』は、現時点ではグランドメニュー削除の対象外となっているので安心してほしい。

しかし、個人的に『辛味チキン』以上にオススメしたい隠れた有能メニューがある。それが『蒸し鶏の香味ソース』である。


この『蒸し鶏の香味ソース』は柔らかな鶏むね肉を使用し、『若鶏のディアボラ風』と同じガルムソースがかかっている。お値段はなんと税込280円だ。

チキンステーキのような熱々の鉄板系ではないものの、そのぶん肉質がしっとりしていて昼でも夜でもあっさり食べられる。


味・ボリュームともに280円とは思えないクオリティで、チビチビとつまみやすいため、ワインのお供としてはむしろ『若鶏のディアボラ風』よりも優秀なのではないかと私は思っている。


チキンステーキが通常メニューから消えてしまうのは本当に寂しいが、この『蒸し鶏の香味ソース』が控えている限り、サイゼリヤはまだまだ心配いらないのではないか。未体験の人は、ぜひ試してみてほしい。

参考リンク:サイゼリヤ(PDF)
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼今回、最初に注文した組み合わせは『若鶏のディアボラ風』、『ほうれん草のソテー』、『赤ワイン デカンタ小』。

▼これだけ頼んでも税込900円だ。さすがサイゼ。それだけに『若鶏のディアボラ風』のレギュラー落ちは残念。