周りからは結構謎がられるのだが、私は昔から「ドッジボールがしたい」と思っている。

ガチの競技ドッジボールではなく、「うわー!」「すごい!」とか言いながら、ほどよくレジャー感覚でやりたい。

しかし、問題はメンバーである。「ドッジボールやりませんか?」と急に誘われて、来る大人はそんなにいない。

そこで、いろいろ調べていると自分で気軽にイベントを開催できそうなコミュニティサイトを発見。

最初は主催する勇気がないので、まずは参加者として体験してみることにした。

・なんか違う緊張感がある

今回参加したのは、「なぜ、家でダラダラすると罪悪感が湧くのか?」をテーマに、散歩しながら対話するイベントである。

主催するのは「たいわ村散歩部」。生産性や目的から離れて、ただお互いの話を聞き合える居場所を作りたいという思いから生まれたコミュニティらしい。

事前にイベントコミュニティプラットフォームの 「ピーティックス(Peatix)」 というサイトで「散歩」と検索し、日程と場所の都合がよかったというのが参加の動機だ。

ちなみに、ピーティックスには同じ散歩関連でも、約1か月間、毎日8000歩を目指すをテーマに開催しているコミュニティなどもあり、調べているだけでもなかなか興味深かった。


集合は上野駅改札前。仕事柄、初対面の人に会う機会は多いのだが、この日は妙に緊張した。たぶん、仕事というフィルターがなく個人として参加しているからだと思うが、最近なかなか味わっていなかった感覚だ。

参加費は500円(イベントによって金額は異なり、無料のものもある)。私と同じくピーティックス経由の人もいれば、「こくちーず」というところから来た人もいるらしい。

いろんなコミュニティサイトがあるんだなぁ。コロナを経て、リアルなつながりを求めている人が多いのだろうか。

男女比はちょうど半々くらい。驚いたのは、静岡県三島市から参加している方がいたこと。毎月楽しみに参加しているらしい。

年齢層はかなり幅広く、最年少は19歳の大学生だった。一応、親子でもおかしくない年齢差なんだよな……と、ありきたりだが、自分の年齢も感じた。



・ロケットニュースです

最初に軽く自己紹介タイム。

私は撮影もしたかったので、「ロケットニュース用に撮影をさせてください……」と説明したが、こういう場でいきなりロケットニュースと言うのは、なんか照れる。


そして、ゆるっと散歩スタート。

テーマは「なぜ、家でダラダラすると罪悪感が湧くのか?」なのだが、実際はテーマ以外の話もたくさん飛び交っていた。

仕事のことや地元のことなど、話題はかなり自由。時々ちゃんとテーマに戻ったり、また脱線したりと、全体的にざっくばらんな雰囲気だった。

最近は、自分の仕事関係や子ども関係、学生時代からの友人との付き合いが中心なので、普段なら関わらないような人たちと話せるのは新鮮だった。特に大学生とじっくり話す機会なんてなかなかない。箱根駅伝の話やアルゼンチンタンゴの話とか純粋に面白かった。

ちなみに、参加者に参加理由を聞いてみると、対話うんぬんよりも「散歩が好きだから」「面白そうだったから」という人も多かった。


ここで私は、ふと別のことが気になり始めた。

“なぜここに集まっている人たちは、お金を払って知らない人と散歩するのか?” である。

正直、謎は解けていないが、交流会や飲み会ほど重くないし、座って向き合わないから気まずさも少ない。歩きながらだと、沈黙もそこまで怖くない。

あと、「とりあえず歩く」という目的があるだけで、人は自然に会話できるから、初対面でも結構気楽である。


・ドッジボールへの執念

せっかくなので、主催者にドッジボールイベントについて相談してみた。

すると、「平日夜や休日夜の方が人は集まりやすいかも」「体育館系は会場を押さえるのが意外と大変」など、実際にイベントを主催している人ならではの話を聞くことができた。

私はできれば平日昼間にやりたいのだが、やはりその時間帯は参加できる人が限られてくるらしい。でも夏休み期間とかだったら、学生が集まってくれたりしないかなぁ。

そして、「まずは公園でできるモルックイベントあたりから声をかけてみると、始めやすいかも」というアドバイスもいただいた。(モルックにも興味あると話した)



・ドッジボール主催への道

約1時間で散歩終了。お喋りに夢中で、どこを歩いたのか、あんまりわかってないかも。

そして、テーマであった「なぜ、家でダラダラすると罪悪感が湧くのか?」についても、

・スマホで目的なくSNSや動画を見てしまっている自覚があるから
・能動的ではなく受動的な過ごし方になりがちだから
・夜のダラダラはキリがなく、寝不足や疲労感につながるから

などという意見があがっていた。なるほどと思う一方で、結局のところ明確な答えは出なかった。なお、この記事を書いている私も今日の午前はかなりダラダラしてしまった……。


ということで、今回初めて参加してみて思ったのは、日常生活以外にも、こういうゆるくつながれるコミュニティがいろいろあるのは面白いなということだった。

しかも単発で気軽に参加できるものも多いので、ちょっと気になるくらいの温度感でも申し込みやすいし、ほかにも色々のぞいてみたくなった。

あと、こういう場って、新しい趣味や興味の入口にもなるのだなぁと思う。事実、私は今アルゼンチンタンゴがちょっと気になっている。

ただ、私の1番の目的はやはりドッジボールがしたいのだ。そう、ドッジボールが……。

もう少し調べて、そのうち本当に主催してみたい。

参考リンク:ピーティックスPRTIMES
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.