もうすぐ母の日。

どうせなら、ちょっと変わった形で楽しんでみたいと思い、小学生女児2人に1100円を渡し、「お母さんがよろこびそうなものを2人で相談して買ってきて」とお願いしてみた。

事前の口出しは一切ナシ。何を基準に選ぶのか、そして母はどう見えているのか……。

買ってきたものと理由から、意外な母親へのイメージが浮かび上がるのではないだろうか?

・外で見守る怪しい母

向かったのは100円ショップのセリア。一応、安全面も考えてショッピングモール内ではなく、入口がひとつの路面店舗を選択した。

子どもたちには「お母さんがよろこびそうなもの、2人で相談しながら選んでみてくれる?」と伝えてみた。

1100円とエコバッグを渡し、いざスタート。

ちなみに、姉(小4)は慎重派、妹(小1)はお調子者。性格は真逆である。

私は店の外で待機。どんな様子なのか気になって仕方なく、時々中をのぞいてしまうのだが、客観的に見ると、ちょっと怪しい人である。


・まさかの質問にジーンとくる

開始から10分ほど。次女がひょこっと出てきた。


「お母さんの足って何センチ?」


足のサイズを聞くということは、靴下かインソールか? 私のことを考えながら、選んでくれている様子を想像しただけで、じんわりくる。

店の外でひとりウルッとしている自分、ますます怪しさが増している。


・購入したものは?

それから約20分。会計を終えた2人が戻ってきた。

めちゃくちゃ笑顔。どうやら、このミッションでの買い物そのものがかなり楽しかったようだ。これはこれで大成功である。


帰宅後、いよいよ中身チェック。

まず目に入ったのは、フェイスマスク用シート。

これを選んだのは次女。


「お母さんのぶつぶつ(吹き出物)治るかなと思って……」


ちょっと待って、優しさと現実の突きつけ方が同時に来たんだが。どうやら本当はシートマスクを探していたものの見つからず、「これも似てるかな」と代替で選んだらしい。

……うん、ありがとう。


続いて、黄色い造花。

「お母さん、黄色い花好きって言ってたから」と、覚えてくれていたのは純粋にうれしい。うれしいのだが……これ、どう見ても仏花である。

でもまあ、ここは黙っておこう。気持ちがすべてだ。


途中でサイズを聞かれた理由は、やはり靴下だった。

2足入っており、どちらもなかなか攻めたデザイン。か、かわいいんだけど……これ私、いつ履けばいいのかなぁ。

とはいえ、子どもが選んでくれたというだけで、履くたびにちょっとあったかい気持ちになりそうだ。しかも、このデザイン結構好きである。


・一番嬉しいのは手紙

長女が取り出したのは、リカちゃんのシール。

「最近、お母さんよくリカちゃんの話してるから」とのこと。

試しに「これ、シール交換で欲しい?」と聞いてみると、ニヤッとしながらうなずいた。……やはりか。


さらに、お手紙セットも入っていた。最近文通をしているからかなと思ったが、「これでお母さんに手紙書こうと思って」とのこと。

そうそう、それよ。正直、モノより何より、それが一番うれしいやつである。ジーン……。


そして最後に登場したのが、

う〇ちのキーホルダーや攻めたヘアアクセたち。

……ちょっと待って、私ってそういうイメージなの? どう考えても、ふざけてる人として認識されている気がするのだが、まあ否定はしきれない。


・母の日の1100円チャレンジ、かなりアリ

結果としては、実用性あり・謎セレクトあり・優しさあり・ツッコミどころありと、非常にバランスの取れた(?)ラインナップだった。

そして何より、どう思われてるかが透けて見えるのが面白い。少なくとも、肌荒れが気になる人であり、リカちゃん好きであり、ちょっとふざけた人ではあるらしい。

……うん、だいたい合ってる。

というわけで、母の日の1100円チャレンジ、かなりおすすめである。プレゼントそのものよりも、選ぶ過程とその理由にこそ、思わぬ発見があるかもしれない。

執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.