行きつけのオオゼキ(スーパー)でおいしそうなフランスパンが売っていたのでさっそく購入したところ、よく見たらゴボウだった!!!! ……というのは若干話を盛りました。でもコレ、相当フランスパンぽいと思いません? 少なくとも初見で「ゴボウだ」と気づく人は、よほどのゴボウ好きとみていいのではないか。

調べたところ、コレは『大浦(おおうら)ゴボウ』なるもので、千葉県匝瑳市(そうさし)の「大浦」という地区で古くから親しまれている品種らしい。ちなみに私が今回購入したものは「茨城県産」と記載されていた。北関東を中心に栽培されていそうな気配だが、詳細はよく分からない。

ともかく、これほどフランスパンっぽいものが本当にゴボウの体(てい)をなしているのだろうか? 確かめてみた!

・尋常ならざるサイズ感

なお、大浦ゴボウがフランスパンっぽいのはその造形だけではない。大浦ゴボウと普通のゴボウ(ヨーカドーで購入)を比較した画像が……これだ! ジャン!!!


幹と枝!!!!


残留した土やらを落としたらますますフランスパンみを帯びた大浦ゴボウ。このサイズ感で価格は衝撃の税込539円。ヨーカドーのゴボウが1本約100円であることを考えると、これは “ゴボウ革命” と呼んで差し支えないのではないか?


・調理してみた

この芸術的なフランスパンビジュを壊すのは惜しい……でも仕方がないので調理してゆく。

近影はフランスパンでもゴボウでもなく ““木”” 。

が、個体差はあるかもしれないものの、見た目ほどの硬さはなく「バリバリ」と音をたてながら割と難なく切断されてくれた。

あ〜、なるほどそういう感じ。


こちらも個体差があるのかもしれないので「大浦ゴボウはこういうもの」と断じることはできないけども、少なくとも今回購入した個体は中心部にポッカリ空洞があり、周辺は鍾乳洞みたいにスカスカとしていた。

ついでに外側がガタガタなため、皮をむくと一回り小さくなった。先ほど大浦ゴボウとノーマルゴボウのサイズ比較画像をご覧いただいたが、質量に関しては必ずしもイコールじゃなさそうだ。

とはいえ、圧倒的ジャンボであることに変わりはない。ノーマルゴボウほどスムーズにはいかなかったが千切り風にしてアク抜き。


・根菜の化身現る

ひとまず余計な知識は入れず、ノーマルゴボウと同じレシピで「きんぴらごぼう」にしてみることに。

後から調べたところ、大浦ゴボウは「煮物に最適!」かつ「きんぴらにしてもOK」とのことであった。ノーマルゴボウきんぴらより若干フニャッとした感じ。

かくして見た目には美しいきんぴらが完成。お味は……

うまい!!!! ノーマルゴボウきんぴらより柔らかめで味がよく染みており、サッと炒めただけにも関わらず、すでに筑前煮の風格がある。そこはかとなくレンコンやダイコンの要素も感じる。 “根菜の化身” みたいなヤツだ、大浦ゴボウは。

「これはこれでアリ」……そう記事を締めくくろうとした寸前で、「冷めたほうがウマい」という気づきを得たことは幸運だった。切り干し大根的なノリを求めるなら温かいうちに、きんぴらっぽいのがお好きなら冷やしてから食べるのがオススメ!

タッパーいっぱいのきんぴらがあと3回は作れそうな大浦ゴボウに、もはやフランスパンの面影はなく、どちらかといえば薪である。秋から冬にかけてがシーズンとのことで、次に出会えるチャンスは半年後だろうか。なんにせよレア根菜だ。見つけたら即ゲット推奨!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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