千葉県に本社を置く「銚子丸」(株式会社銚子丸)は関東を中心に店舗を展開する寿司チェーン。寿司というと、どうしても「スシロー」や「くら寿司」などの回転寿司チェーンの印象が強いが、実は銚子丸は千葉・埼玉・東京・神奈川に92店舗も展開しており、すべて直営というすごいブランドなのだ。

その銚子丸の立ち食い寿司屋が、JR赤羽駅の改札内にある。ここは1貫税込97円~という、このご時世に良心的な安さで寿司を提供している。立ち食いとはいえ、板さんが握った寿司を100円以下で食べられるのである。

・完全予約制の「鮨元」で印象が変わった

銚子丸について、私はつい2年前までそれほど関心を抱いていなかった。というか、どこにでもあるお寿司屋さんくらいにしか考えていなかった。だが、2024年7月、完全予約制の「鮨元」をオープンし、実際に利用したことでその考えは吹き飛んだ。

寿司はもちろん、提供されるすべての料理のクオリティがとても高く、コース料理に大満足。「能ある鷹は爪を隠す」、このことわざのように、このお店を開けるまで銚子丸はその実力を隠していたのでは? と疑ってしまったほどだ。

その銚子丸は他の大手のようにドンドン出店しているというわけではないけど、JRや商業施設に着々と出店し続けており、直営店だけで92店舗を展開するに至っている


・1貫97円~の立ち食い店

それらの中でJR赤羽駅の「Standing 鮨 Bar Yasuke エキュート赤羽みなみ店」は、唯一の立ち食い店だ。


2024年7月に赤羽駅にオープンしたこのお店は改札内にあるため、仕事帰りや乗り換えの合間にサクっと寿司を食べられるのである。したがって店内に椅子はない。立ち食いゆえに、サッと食ってサッと乗車も可能だ。


入店してカウンターに着くと、意外とカウンターが広いことに気づく。席がない分、カウンターを広くとっているようだ。注文はタブレットから行うスタイルだ。


しょうゆ皿は箸置きを兼ねている。ささやかな配慮ではあるが、こういうところが銚子丸の良いところなんだよなあ。


さて、メニューを見るとランチは3種類用意されている。もっとも安い「粋」は握り5貫に手巻きとお椀がついて税込880円。わりと安いんじゃないかな。


ただ、今回はランチではなくお好みで注文することに。まずは目についた、いか(121円)・えんがわ(176円)・藁焼きぶり(231円)・あじ(176円)を注文した。中くらいの値段のラインナップである。


安い立ち食いと侮るなかれ。ネタはどれも新鮮で下処理もバッチリ。藁焼きぶりは熟成していて、旨味もしっかりとしている。


中くらいのネタでも味は十分。機械握りの回転寿司よりもずっと満足度が高い。ところで卓上にお茶はなく、ガリやわさびも置いてない。それらもタブレットからオーダーすることになる。最近はこれらを卓上に置いているお店は少なくなったよなあ。


お次は、97円の安いネタを攻めてみよう。玉子・やりいか生げそ(生姜)・イタヤ貝軍艦・釜上げしらす軍艦(いずれも97円)を頼んだ。メニューを確認したところ、97円メニューは全部で8品。それだけで固めた「97円セット」(776円)を組んでも良いかもな。


そして最後に高価格帯のかんぱち(231円)・赤貝(231円)・大トロ(396円)の3品で締めることにした。


大トロのサシの美しいこと。無論、美味である。立ち食いといえども、押さえるところは押さえる、銚子丸の真骨頂をうかがわせる。

寿司チェーンの中でも、やや存在感の薄い銚子丸ではあるが、その実力はたしかで、着々とお店を増やす店舗戦略も秀逸。関東在住の方はもちろん、それ以外の地域の方も、関東に足を運ぶ際にはチェックしてほしい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 Standing 鮨 Bar Yasuke エキュート赤羽みなみ店
住所 東京都北区赤羽1-1-1(JR赤羽駅改札内)
時間 11:00~22:00

参考リンク:すし銚子丸
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24