今や値上げのニュースは珍しくもなんともないが、さすがに先日報道されたセブンイレブンのおにぎり値上げ発表には言葉を失った人も多いのではないだろうか。

なんでも、ツナマヨおにぎりと昆布おにぎりが18円値上げで196円に、紅シャケと辛子明太子が19円値上げで232円になったという。

他にも色々と値上げされるわけだが、比較的安いイメージのあるツナマヨおにぎりが1つ196円というのは凄まじいものがある

数年前まではその半分くらいの値段で買えていたというのに……と嘆きたくなる一方で、ここまでコンビニおにぎりの価格が上がっていると以下のように思わずにはいられない。

もはや伊勢丹でおにぎりを買った方がお得なのでは? と。

・価格差は縮まっている

そんなわけで、やって来たのは新宿伊勢丹。


地下1Fの食品フロアを歩いていると、すぐにおにぎりを見つけた。「穂の香」というお店が販売しているもので、ショーケースを見ると……

ツナマヨ238円、鶏五目260円、昆布281円、鮭292円、紀州の梅292円、いくらと鮭が乗った鮭親子400円、ジャンボ肉巻き411円、炭火焼牛カルビ476円、エビカツ497円……といったところ(2026年3月3日時点)

ツナマヨだけを見ると、セブンは196円だったのに対して、こちらは238円。

価格だけを見ればセブンの方がお得ってことになるが、差はわずかに42円。ここは味も合わせてジャッジすべきだろう。というわけで、お店でツナマヨを購入。

セブンでツナマヨおにぎりも買って、それぞれ比べてみるとしたい。


まずは重さから。


なんとなく感じていたが、重さに関してはセブンに軍配が上がる。

包装フィルムを含むので厳密ではないが、セブンが116gだったのに、伊勢丹は98g。1つのおにぎりで18gの差は結構大きい気が。



しかし、手に持った時点で伊勢丹の方は具材の存在感をめちゃくちゃ感じる。ツナマヨが上からも下からも顔を出しているではないか。


中の具を確認するために、包丁で切ってみる。


現れた断面はこの通り。


全体にまんべんなく具が詰め込まれている。おそらく、セブンはここまで具がみっちりしていることはないだろう。

というか、そもそもセブンと伊勢丹を比べることがおかしな話。セブンからしたら、20kgくらい重い相手と打ち合うようなものではないか。

ごめんよ、セブン。相手が伊勢丹だなんて、階級が違いすぎるよなと思いながら、セブンのツナマヨおにぎりも半分にカット。すると……



ツナマヨ断層の分厚さよ! これだけ具がミッチリしているだなんて、セブン大健闘と言っていいのではないだろうか。

私はてっきり「伊勢丹の方がやや高いものの、具の量では伊勢丹の圧勝」みたいな構図を想定していたが、実際はそう単純ではないらしい。


むしろ、原材料費が高騰しまくっている中これだけのミチミチ感をキープしてくれているセブンの企業努力を賞賛すべきかもしれない。


どうしても値上げにばかり注目してしまったが、こういう側面もあったか!



その一方で、おにぎり自体の美味しさに関しては、伊勢丹の方が1枚も2枚も上手と感じたのが正直なところ。


具体的に言うと、お米の美味しさが全く違う。伊勢丹の方はフワっと握られており、お米1粒1粒の存在を比較的しっかり感じる。

また、海苔の風味も伊勢丹の方が明らかに強い。総じて、伊勢丹の方が基本的なおにぎり力(りょく)が高いといったところか。

一方のセブンの方は具が多いことに加えて、なにより味が濃い。伊勢丹が上品なツナマヨだったのに比べて、こちらは良くも悪くもジャンキーだ。

よって、ツナマヨおにぎりにジャンクさを求める人、それから海苔のパリパリ感を重視している人はセブンの方が合っているように思う。


・伊勢丹の方がお得?

というわけで、「42円高いけれど伊勢丹のツナマヨおにぎりの方がコスパが高い」と言えるかどうかは、米と海苔のクオリティ、そしてツナマヨの上品さをどれだけ重視しているかによるだろう。

このあたりは「人による」という月並みな結論になってしまうが、見方を変えると「価格差が縮まっている今こそデパートのものを試すチャンス」と言えなくもない。

なんといっても、今後はコンビニに続いてデパートでも大幅値……。いや。文字にするとマジで起こりそうだから書くのはやめておこう。

とにかく、私のように「デパ地下=高い」というイメージが強すぎて、今までデパートのお惣菜が選択肢になかったという人は、一度売り場を覗いてみるといいかもしれない。では!

参考リンク:セブンイレブン「コメ価格高騰への対応に関するお知らせ」、新宿伊勢丹「穂の香
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼こちらが伊勢丹新宿に入っている「穂の香」で購入したツナマヨおにぎり(238円)。レタスが挟まっているのが特徴的

▼下からもツナマヨが見えている

▼ツナマヨの量も違うが、お米のギュウギュウ感も違う。具の量ではセブンの方が多かったが、ふっくら感では伊勢丹が明らかに上