ひと昔前までは考えられなかったことだが、巷でにわかに「福岡のうどん」が注目されはじめている。おそらく、北九州市発の資さんうどんが全国展開をぐいぐいと推し進めていることも影響しているだろう。

その波に乗じて、かどうかは不明だが大手メーカーも自宅で簡単に食べられる冷食の福岡うどんを出し始めた。記憶に新しいのはテーブルマーク商品だが、日清からも随分前に『肉ごぼう天うどん』が出ていたようだ。


・2023年からあった日清商品

たまたま近所のドラッグストアの冷食コーナーで『日清のどん兵衛 肉ごぼう天うどん』を発見した記者。今まで全く気付いていなかったのだが検索してみると、どうやら2023年9月から発売されていたようだ。

日清がときどき、ご当地うどんを販売していることまでは把握していた。しかしうっかり、よりにもよって我が故郷・福岡の味が出ていることを見逃していたとは。ナンテコッタイ……! 

そして数年間販売され続けているということは、それなりに需要があるということだろう。パッケージにプリントされている写真からは若干、牧のうどんっぽさが漂ってくる。価格は税込328円とのこと。


さて冒頭で挙げたテーブルマークの冷食であるが、かなり福岡うどんに近いものを感じた。こちらは、最寄りのスーパーで税込431円。気に入った記者は、冷凍庫に常備している状態が続いている。


あそこまで上手く福岡のうどんを再現するのは、なかなかに厳しいのではないかと思うが、果たして日清はどうだろう。いざ、実食である。


・トッピングに注目

食べ方はとっても簡単。麺は600Wで約5分レンチン、別添えされた袋に出汁の素が入っているので、そちらをお湯で溶かせばあっという間に完成だ。材料や手順はテーブルマークと同じで、あちらよりもプラス30秒ほど時間を必要とするが大きな差ではない。


出来上がったものは、ふわっと香る出汁が心地良くほっと落ち着く。肉の量がテーブルマーク商品よりも、心持ち多そうだ。ごぼ天は、棒状でなく、削ぎ切りしてあるのか楕円形に近い形だ。福岡のごぼ天として一般的にイメージされるものとは違うかもしれないが、こういったタイプもあるにはある。


何より気になるのは、麺の食感と味わいである。さっそくすすってみると福岡ならではな、ふわふわさがあり、ちょっとだけもっちり。若干テーブルマークよりも硬かったが、しかしその日の気温や保存の環境などにもよるかもしれない。


出汁は甘辛く、体にジワリと染みる味わいで美味しい。そしてトッピングに注目だ。肉はやはりボリューミーで味付けはしっかり濃いめで、食べ応え十分。テーブルマークでは入っていた玉ねぎは、こちらはなし。

またごぼ天はフワっとしていて衣が厚い分、お腹に溜まる感じがする。しゃきっとした食感はちゃんと残っていて、ごぼうの香りも高い。トッピングにおいて、テーブルマークと比べると全体的に日清の方が食べ応えがあると言えるだろう。


結果的に日清商品もテーブルマークと同様に麺と出汁とトッピングと、どこを取っても我が故郷・福岡の景色を思い出させる力を十分に持つものであった。こちらはこちらで美味しく、今後も定期的にリピートすることを決意した次第である。

ひと昔前までは、福岡のうどんについて県外の人に話しても「ナニソレ」という顔をされたものだが、時代は変わったものだ。今後、さらにさまざまな方法で巷に福岡のうどんが流通することを願っている。

参考リンク:冷凍 日清のどん兵衛 肉ごぼう天うどん
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼麵はやや日清が硬めか。どちらも美味しい

▼テーブルマークにはこんな商品(税込248円)も。こちらはレンチン不可

▼加ト吉らしいコシのある麺でした(ネギは自前)