「お会計、6094円です」

レジで金額を聞いた私(あひるねこ)は、思わず震えあがった。我が家は私と妻、そして5歳の娘の3人家族。普段の外食といえば、もっぱら「サイゼリヤ」だ。サイゼであれば、どんなに豪遊しても4000円以内には収まる。

それがどうだ。6000円オーバーである。私は海老1本しか食べていないにもかかわらずだ。これは、普段サイゼの価格設定に守られて生きてきた我が家が、初めて「ロイヤルホスト」という荒野に足を踏み入れた記録である。

・きっかけは「2000円企画」

事の発端は、当サイトの人気企画「最高な2000円の使い方」だった(※今回は特別予算)。私のスケジュールの都合で、撮影は家族と一緒の時に行うことにしたのだが……。


よく考えたら、家族3人でロイホに行くにはこれが初めて。娘は人生初である。ロイホというと高いイメージしかないが……まあファミレスだし大丈夫だろう。

・1本約1000円の海老

まずは私のオーダーだ。企画のルール上、2000円以内で最高の注文をする必要がある。そこで選んだのが『オマール海老のグリル』と白ワインのミニボトルだった。

価格はワインが税込968円、オマール海老が1本で税込968円。繰り返す、海老1本で968円である。サイゼなら『ポップコーンシュリンプ』を3皿頼んでもおつりが来る金額だ。さすがロイホ、海老1本でも容赦がない。

・キッズメニューがバーミヤンの5倍

そんな私の苦闘をよそに、妻と娘は楽しそうにメニューを選んでいる。妻はパスタ系と『オニオングラタンスープ』に決めたようだ。が、ここで第二の衝撃が走った。娘が指差したお子様プレートの価格である。


税込1078円……?

ちょっと待ってくれ。いつもお世話になっているバーミヤンの『キッズメンメン』なんて219円だぞ? その5倍だと……? 私よりもはるかに上等な食事をしている。これがロイヤルホストの物価なのか。


しかし、運ばれてきた『おこさま煮込みハンバーグプレート』(こちらは税込968円)を見て納得した。大人のハンバーグをそのまま小さくしたような本格的な仕上がりで、野菜も彩り豊か。ちゃちさは皆無だ。


なるほど、これは1000円もやむなし。

ドリンクバーも、よくあるサーバーだけでなく、ピッチャーに入ったジュースが並んでいる。その様子を見て娘は「ここだけホテルみたいだね」と言っていた。かわいい。

・パフェが放つ王者のオーラ

私の海老は光の速さで消え去ったが、妻と娘の満足度は高そうだ。ところが、ここで妻が追撃の一言を放った。「パフェ食べていい?」


彼女が頼んだのは『ホットファッジサンデー』という商品。サンデーか、それなら安そうだな。しかし、お値段は税込1133円と聞いて撃沈。

サイゼならワインとメイン料理とデザートが楽しめる金額である。それをパフェ1つに投入するとは……。サイゼで無限ループする “あのBGM” を懐かしく思いつつ、私は無言で頷くことしかできなかった。



しかしその後、テーブルに到着した物体を見て、我々は思わずひれ伏した。見よ、この圧倒的な王者のオーラを。うず高く盛られたベルギー産アイスクリームに、別添えのビターなチョコレートソースをかける。

チョコとアイスが織りなす絶妙なコントラスト。妻はみんなでシェアするつもりで頼んだようだが、一口食べた娘がスプーンを手放すことはなかった。

パフェ、それは幸せの食べ物であり、幸せを具現化したもの。パフェを食べる以上の幸せが、この世界にどれだけあるというのか? 5歳児に人生の真理を悟らせるほどの破壊力。1133円は決して高くなかった。

・ファミレスじゃなかった

会計を済ませ、店を出る。自分は海老1本しか食べていないのに6000円も払うことについて、私も多少思うところはあったが不思議と後悔はない。



正直、毎回これだけの出費をするのは、我が家の家計では不可能である。来週からはまたサイゼやバーミヤンのお世話になるだろう。

しかし、ロイヤルホストは単なる食事をする場所ではない。丁寧な接客、ゆったりとした座席、そして料理一つ一つから感じる「良いものを食べている」という感覚。

サイゼリヤが日常を支える「ファミリーレストラン」だとしたら、ロイヤルホストは充実した時間を過ごすための「レストラン」だったのだ。

6000円の出費は少し……いや、かなり痛かったが、たまの贅沢として家族をまたここに連れて来よう。そう心に誓った夜だった。

参考リンク:ロイヤルホスト
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼妻が頼んだ『国産豚ときのこのポルチーニクリームソース』(税込1298円)

▼『ロイヤルのオニオングラタンスープ』(税込583円)