昨年の大晦日、私は例年通り「紅白歌合戦」を観ていた。基本的には流し見であり、特にお目当てのアーティストもいない。まあ紅白歌合戦とはそういう番組なのだろう。

そんな中、感動……と言ったら大げさだが「いいステージだったな」と素直に思えたのが『ちゃんみな』及び『HANA』である。正直どちらも初見だったが、その名は確実に私の胸に刻まれた。

・熱が欲しい

私が音楽に求める要素は至ってシンプル。ズバリ “熱” である。特にステージ(ライブ)には熱が必要不可欠で、暑苦しければ暑苦しいほどいい。

自分で観に行くくらい好きな「マキシマム ザ ホルモン」も「サンボマスター」も「レキシ」も、とにかく暑苦しくて最高! いつか夏フェスで観た「竹原ピストル」も暑苦しくて良かったなぁ。

だもんで、パッと見は熱っぽさを感じないが『ちゃんみな』と『HANA』は当初ノーマークで、義理の妹が「ちゃんみな! ちゃんみな可愛い!!」と騒いでいるのが煩わしかったくらいである。

・なぜか刺さった

ただ実際のステージは思いのほか良かった。演出や歌は重要では無いし、ぶっちゃけあまり覚えていない。それでも観終わった後「とてつもないことが起きたな」と余韻が長く続くステージであった。

さらに私にとって衝撃だったのが、義理の妹とその彼氏が声も出さずにハラハラと泣いていたこと。どちらもタレ流れた鼻水を拭おうともせず、目を見開きながら真っすぐに泣いていたのだ。

聞けば『HANA』はちゃんみなプロデュースのオーディション番組で結成されたらしく「あ、あれ、あれを見ちゃってると……(号泣)」とのこと。その番組の名が『No No Girls』というらしい。

・No No Girls

案の定、義理の妹から「サンジュンもノノガ(No No Girlsの略称)観ろって!」と猛烈にプッシュされたが、ここ数年は何時間もかかる番組を観ていない私。その場はやんわりとスルーした。

……のだが、翌日の元旦に出社すると原田たかしと御花畑マリコの両名までもが「ノノガは絶対に観るべき!」とゴリ押して来るではないか。……え、なんでみんなそんなにノノガ知ってるの?

結局のところ周囲の猛プッシュに押され『No No Girls』をひとまず1話だけを見てみることに。結果……


「正直、結構引き込まれている」


今のところ第3話の途中まで見たが、私の大好物の「暑苦しさ」が随所に見受けられたのは意外であった。そうか、だから紅白でもちゃんみなとHANAは俺に刺さったのか。特に以下の辺りはビシッと痺れた。


ちゃんみな「私は口パクはさせない。デビューしても絶対に口パクだけは許さない。口パクはありえないというマインドでいてほしい」(第2話)


ちゃんみな「私はステージに立つ前に目が合った人、私を見てくれている人の人生を変えるつもりで挑んでいる。死んでもいいと思ってステージに立っている」(第2話)


ちゃんみなと私が大好きなアーティストたちとの共通点は、まさにこの “命がけ感” である。そういう人だったのか、ちゃんみな。これは最後まで見てしまうかもしれない……!

なお、現在は30人の候補者が第3次予選の真っ最中。紅白で観たHANAは確か6~7名だったので、ここから20名近くが脱落するかと思うと胸が苦しくてたまらない。ぜひみんなに合格して欲しいよ……!!

周囲からNOを突き付けられ、そして自分にもNOを出し続けてきた女性たちが挑むオーディション番組、No No Girls。約1年遅れで視聴しているが、全てが終わったら改めて紅白歌合戦のステージを観てみたいと思っている。

参考リンク:YouTube「No No Girls」Ep.01
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Sony Music Labels Inc.

▼意外にも暑苦しくて良い。