今の世の中、誰しもが余計なものを抱え込みすぎている。個性や自由ではみ出していく時代。バランス感覚や常識は一旦捨てよう。その中から拾い上げたものこそが真に自分に必要なものと言えるのではないだろうか。

そこで松屋の「牛めし炊き込みご飯」に牛めしをかけてみることにした。たまには食らいたい。過剰なグルメを。

・牛めし炊き込みご飯

先日、ご紹介した松屋レシピ「牛めし炊き込みご飯」。これは松屋の冷凍食品『松屋牛めしプレミアム仕様』を米と塩こんぶと共に炊飯器で炊きこむという炊飯器レシピだ。

レシピの詳細は以前の記事をご確認いただくとして、包丁とか使わずぶち込んで炊き込んだだけなのに高級感がある味になったことはお伝えした通り。だが、私はこう思わずにいられなかった。「むしろ、バランスが良すぎる」と

・もうどうしたらいいのか

料理研究家がTikTokに跋扈(ばっこ)する混沌の時代。名もなき素人の私はこんなバランスの良いものを作って発表している場合ではないのではないか?

私が考えて再現できるレベルのものなので、素人でもまず失敗しない簡単さであることは確かだ。しかし、それゆえに見た目が映えていないことにも気づいた。

料理研究家の免許を取ったらこれでも信頼されるのだろうか? そこでGoogleで「料理研究家 免許」と調べてみたところ、料理研究家になるための免許は存在しないらしい。一体、どうしたらいいんだ……!

・ゼロからの出発

おっと、気づいたらまた不要なものを抱え込みそうになっていた。私は別に料理研究家を目指しているわけじゃない。全てを手放そう。「バズりたい」も、「認められたい」も、「真似されたい」も、仕事も、料理も、栄養も、レシピも

ただ素っ裸の自分に向かい合う。ゼロになって問いかける。お前は本当はどうしたい? この先、どう生きていきたい? その結果……


私は牛めし炊き込みご飯に牛めしをかけた


ウマイ

炊き込まれ米に浸透して包み込むような牛めしと、『松屋牛めしプレミアム仕様』の本来の味。2つが2本の糸となって絡み合うその味は、松屋の牛めしにより深く潜ったような境地と言える。まるで松屋牛めしのタペストリーに織り込まれたかのような一体感だ

・牛めしの深淵

私は今まで牛めしを表面的にしか捉えていなかったのかもしれない。松屋の牛めしには深度があったのである。牛めし炊き込みご飯牛めしは、私が知らない領域の味がした。

果てしない闇の向こうに手を伸ばす好奇心。荒野に一歩踏み出す冒険心。グルメの歴史とはそんな勇気が作ってきた道であると思う。

松屋フーズの冷凍食品詰め合わせ福袋を購入したことにより、冷凍牛めしを大量保有している私。冷凍庫にはまだまだ牛めしが並んでいる。終わらない牛めしの行列にこう言われた気がした。「概念を越えていけ」と

参考リンク:楽天市場
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼牛めしとの一体感が一段上へ