1月3日の9時半より、新宿高島屋の2026年初売りがスタートした。ちょっと信じられない長さの行列ができていたものの、高島屋周辺は環境が良いため、心穏やかな状態で開店を待つことができた。

が……残念ながらこの日、私は狙っていた福袋を購入することができなかったのである。せっかく早起きして行列に並んだってのに、このままトボトボ帰宅したのでは心を病んでしまうかもしれん。もはや「人気の福袋」であれば何でもいい。買うんだ……何かを!

・何かを

慌てて8階からエスカレーターで急いで向かうと、6階があからさまに大変なことになっていた。

昔のドラマやアニメでは “バーゲンでオバサマ同士が1枚の服を奪い合う” という描写が頻繁に見られたものである。若年層にはピンとこないかもしれないが、この時の6階の光景は、まさにそんな感じであった。一体この人たちは何を奪い合っているというのか!?

右も左も分からないなりに素早く周囲に目をやると、いくつものワゴンに大量の福袋が入れられているようだ。うろ覚えで申し訳ないが、「ネクタイ福袋」「パンツ福袋」といったアパレル小物系が多数を占めている模様。

この時点で開店からわずか11分。すでに完売している福袋も多数。素早い判断が運命を分ける……!


・お前と心中だ

かくして私は正体不明の『マフラー・ストール福袋』を掴み取った。

価格は税込6600円。

私が福袋を掴み取ると同時に、ワゴンには「販売終了」の札が貼られた。このスピードで完売するのだから、お得には違いないのだろうが……果たしてどれくらいのモンなのだろうか?

そこからレジへの道のりがまた大行列。貴重な初売りオープニングタイムが刻一刻と過ぎてゆく。本当は地下食品コーナーとか、1階のコスメコーナーも見たかった。なぜ私は貴重な初売りスタートダッシュを、謎の『マフラー・ストール福袋』と心中するハメになったんだっけ……?


とか虚無ってたら……


「ねえ、この福袋って、どのくらいお得なのかしら?」と、隣にいたマダムが話しかけてきた。



・みんな同じだった

聞けばマダムは「せっかく初売りに並んだんだし、何か買わなきゃ」と思ったものの、何を買えばいいか分からず、とりあえず人混みに凸して『マフラー・ストール福袋』をもぎ取ったのだという。

冷静になってみると「これは一体どういう福袋なのか?」と疑念が生じたが、かといって今さら引き返すこともできない。「だから、とりあえずレジに並んでいるのよ……本当は地下食品コーナーや1階のコスメコーナーも見たかったのに」とマダムは語る。


これほど自分と同じ境遇の人に遭遇したのは、生まれて初めてのことであった。

かくして、マダムと謎の友情を育みながらゲットした高島屋の『マフラー・ストール福袋』がこちら。

まず『マフラーらしき茶色い布』からみていこう。

この「EARLDOM(アールダム)」なるブランドについて私は1ミリも知らなかったが、オシャレなメンズに愛されるブランドらしく、調べたところマフラーの相場は1〜3万円ほどのようだ。

お、カシミヤ100%! カシミヤの魅力を語るにはまだ幼すぎる私であるが、価値あるものだということは分かるぞ。たしかにめっちゃフカフカしている!

つづく『ストールとおぼしき茶色い布』もアールダム。こちらもスベスベとして、いかにも上品な肌触り。もはや高島屋福袋ではなく「アールダム福袋」でしたね。



・家族がいる人にはオススメ

さて。お察しの通り、この福袋はどちらかといえば男性、それも若干アダルティーな紳士向けである。

よって当編集部で一番アダルトな紳士・佐藤さんに感想を求めることにした。

佐藤「このストール……柄は好きだけど、使い方がよく分からないなぁ」

佐藤「マフラーは、まぁ、こんな感じだろ?」


佐藤さん……イケオジだなぁ。


今回、高島屋の初売りに初参戦した結果、「特に狙ってる福袋は無いけどノリで来た」という客が多数を占めていることが判明した。自分の気に入るアイテムがゲットできなかった場合も「コレは旦那用に」「これは母にプレゼント」といったふうに、切り替えて立ち回る人が多いようだ。したがって……


結論:高島屋の福袋は、あまり単身者向きではないかもしれない


以上、現場からお伝えしました。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼さすがはカシミヤ……(そんな気がする)