ジャンボ〜! チャオスだよ。


今回レポートするのは、ケニアの文化的な儀式「ディスコ・マタンガ(Disco Matanga)」について。


これは「葬儀ディスコ」とも呼ばれ、主にケニア西部にあるルオ族とルヒヤ族という二つの部族の間で非常によく見られる風習なんだ。


・ナイロビで開かれる伝統の夜

ケニア西部に住む彼らは、家族に不幸があった際、遠く離れた首都ナイロビまで何百キロも旅をしてやって来る。


そして、故人を弔う埋葬の準備を数週間から1カ月かけて行う。


この準備の一環として、政府から「ディスコ・マタンガ」の許可証を取ることになるんだよ。


許可されたディスコ・マタンガは、通常午後4時から深夜0時まで行われる。


この儀式のために、遺族はDJを雇わなければならない。DJの役割は、人々が集まるように音楽で知らせ、故人の冥福を祈ることであるんだ。



・故人の写真と、集まる寄付

ディスコ・マタンガが開かれる会場には、必ず故人の写真が飾られる。


人々は会場を通り過ぎるとき、その写真を見て故人を偲び、遺族に寄付(お布施)をすることが慣習。


遺族は、必要な金額が集まった時点でディスコ・マタンガを終わらせる。


そして、集まったお金を持って、故人の遺体を故郷の村へ運び、埋葬を行うんだ。


・夜の儀式が持つリスク

しかし、このディスコ・マタンガには、懸念すべき点もある。


夜のディスコ・マタンガには、お酒を飲んでやって来る人がほとんどであるため、酔った人々がダンスをする中で、性的な行動につながる可能性も。


そのため、HIV感染症などの病気が広がるリスクも高まってしまうのが実情であるんだ。


遺族が必要な金額を集めてディスコ・マタンガが終わり、故郷での埋葬の日を迎えると、西部の人々は「ホーウィー、ホーウィー」と、とても大きな声で泣き叫んで、故人の魂を見送る。


彼らにとって大切な文化的伝統であるディスコ・マタンガだけど、その夜の過ごし方には十分な注意が必要なんだよね。てな感じで、クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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