先日滋賀を訪れたところ、駅で『国体観戦ガイドブック』を手渡され、あまつさえ「行ってらっしゃい」と言われた。2025年の夏〜秋にかけて滋賀では国体が開催されており、県をあげて来訪者を歓迎している様子なのだった。

その国体のPR大使を務めたのは、言わずもがな滋賀の希望(ほし)こと西川貴教さんである。この人ほど地元に貢献している人が、果たして日本にいるだろうか? タカノリさんがいる限り滋賀は安泰だ。滋賀を訪れるたびに痛感し、とても羨ましい気持ちになる。

さて。今回はそんなタカノリさんにまつわる滋賀みやげが新登場したのでご紹介したい!

……と思ったのだが、知れば知るにつれ「滋賀みやげ」かどうか怪しくなってきたぞ!!!

・西川総裁シリーズ

こちらが現地で購入した滋賀みやげのルーキー。

『西川総裁まんじゅう』と『西川総裁せんべい』(どちらも税込1200円)である。見る者を一瞬で「欲しい」の境地へいざなう圧倒的インパクト。紙幣をイメージしたデザインであることは一目瞭然だが、もし滋賀限定の通貨が誕生したらリアルに即採用されそう。

なお同じく西川さんの顔面がデザインされたお菓子『VOTE』シリーズは以前からあった。『西川総裁』シリーズに関しては、同行していた滋賀在住の友人も「初めて見た」と言っていたので、最近発売されたものとみて間違いない。



・どのへんが「革命」なのか?

東京へ持ち帰った『西川総裁まんじゅう』と『西川総裁せんべい』。

まんじゅう5個入り、せんべいは15枚入り。

どちらも力強いフォントで「革命」と印字されている。そこまで言うからには、さぞかし革命的な味なのだろう。さっそくいただきま〜す!


………………え?



………………え、えっ!?!?


・逆に革命的

「普通においしいまんじゅうと、普通においしいせんべい」……まがりなりにもライターとして生計を立て、年間数十本のグルメ記事を執筆している私をしても、それ以上の感想をひねり出すことができなかった。普通……あまりに普通である。

とはいえ、お菓子としての完成度がかなり高いことは確か。 “みっしり” したこしあんを “しっとり” したカステラが包んだまんじゅうは、まさに100点満点のお茶請け。せんべいはおばあちゃんが好みそうな、どこか懐かしい卵の味だ。おいしい……あまりにもおいしい。

だがしかし、全く同じ味をした商品が国内に1000種類くらい存在している感は否めない。「普通すぎて逆に革命」……そういうタイプの革命だというのか!?

なお、お菓子有識者として知られる御花畑記者に革命まんじゅうを食べてもらったところ「普通に人形焼だね」というコメントをいただいた。そうだ! どうも既視感があると思ったら、コリャ人形焼と同じ味だ!!!! したがって味が気になる人は、そのへんで売ってる人形焼を食べれば “9割くらいの精度で同じ” と思っていただいて良いと思う。


でもさ……人形焼って、メッチャウマいじゃん? ← そんな感じだ、西川総裁まんじゅうは。

それからパッケージに記載された「30」の数字は、西川さんの「デビュー30周年」を示すものらしい。そもそも総裁まんじゅう&せんべいは、西川さんの全国ツアー「T.M.R.LIVE ELECTION-VOTE30-」の開催を記念して発売されたものなのだそう。



ってか私、めちゃめちゃ重要なことを忘れていたけど……

「革命」って英語で「レボリューション」なのな……!


「革命=レボリューション」であること、T.M.Revolutionが「Takanori Makes Revolution」の略であることは、もちろん知識として、あった。しかしながら「滋賀みやげ」という先入観から、私は謎の深読みをしていたようだ。よってコレは「革命的なお菓子」ではなく、シンプルに「タカノリさんのお菓子」と捉えるのが正解なのかもしれない。

もはや滋賀みやげというより「西川みやげ」と認識すべき西川総裁シリーズ。滋賀へ行ったらぜひ買ってみてほしい。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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