誰に何を言われても構わないが、私(サンジュン)は日清のカップメシシリーズが大好きだ。あの完成度と手軽さはまさに発明で、100年後の地球にも「カップメシ」が存在していると確信している。

2025年12月8日、そのカップメシに『謎肉丼』が登場するという。ぐぬぬ……! ちょっと日清食品さん、お願いだから俺の大好きなカップメシをネタ的に使うのはやめてもらえませんか──?

・赤丸急上昇

日清食品の看板メニューといえば、ご存じ「カップヌードル」である。カップヌードルは日本……いや、世界最強のインスタントラーメンブランドだけに「日清食品 = カップヌードル」であることに異存はない。

そのカップヌードルに加えて「どん兵衛」「U.F.O.」「チキンラーメン」等々、強烈なブランドを抱えているのが日清食品の強さ。そういえば娘の教科書に、創業者の安藤百福氏が載ってて驚いたなぁ~。

さて、それら強烈な日清食品ブランドにおいて、ここ数年赤丸急上昇中なのが「カップメシ」である。現在の湯かけ方式になったのは2016年(それまではレンチン式)なので、キャリアは10年ほどの商品だ。

カップメシの完成度は圧倒的で、例えば大定番の「カレーメシ」は超安定のウマさ。なぜか終盤になればなるほど美味しくなっていく “情緒” すら持ち合わせた世界最強インスタント味付きカップライスブランドである。

・7年ぶりの謎肉丼

一方の「謎肉」は日清食品におけるネタ要員であり、その正体は大豆由来の原料なんだとか。ネーミングからして日清食品が「謎肉」をネタ要員として扱っていることがアリアリと伝わって来るではないか。

当然、かつて(2018年)「カップヌードル謎肉丼」が爆売れしたことは存じている。数量1万個限定だったが、日清によれば「あっという間に完売」したんだとか。でももういい、謎肉のことは忘れたいんだ……!

カップメシ大好きっ子としては出来ればもう謎肉と交わらないで欲しかった。カップメシには真面目にシリアスに、ただただカップライスブランドの極みを目指して欲しい。

……が、日清は主要な栄養素がバランスよく適切に調整された『完全メシ 謎肉丼』を発売するという……やめてくれ。栄光の階段を上り続けるカップメシのキャリアを謎肉でぶち壊さないで欲しい。

個人的には猛烈に反対だが『完全メシ 謎肉丼』が事務所に送られてきてしまったら致し方なし。というわけで、渋々『完全メシ 謎肉丼』を食べてみることにした。

・実食

で、お湯を注いでぐるぐる回し、5分後に調味料を入れるのはカレーメシとほぼ同じ。できあがった『完全メシ 謎肉丼』には、当然ながらたくさんの謎肉が入っていた……帰れ。

ところがどっこい『完全メシ 謎肉丼』はなかなかのウマさ。味の系統はカップヌードルで、かなり胡椒が効いている。例えネタ要員の謎肉であろうとも、安定のクオリティにしてしまうカップメシは流石だ。

逆にカップメシに引っ張られて『完全メシ 謎肉丼』は “謎肉史上最も美味しい商品” まで行っているかもしれない。逆説的ではあるが、カップメシの有能さが証明された商品なのではないだろうか?

なお『完全メシ 謎肉丼』はメーカー希望小売価格は税別398円とのこと。カップメシ好きとしては2度と謎肉に絡んで来て欲しくはないが『完全メシ 謎肉丼』自体はなかなかな商品であった。

参考リンク:日清食品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.